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side You
私の容態が悪くなるにつれて
大毅くんはどんどん良くなる。
大毅「外泊許可出てん！」
嬉しそうに
でもちょっと申し訳なさそうに話してくれた。
A「よかったな…話…聞かせてや…」
酸素マスクのせいで
うまく喋られへんけど、
ちゃんと大毅くんは聞き取ってくれて
ニコッと笑った。
大毅「うん！いっぱいするな！！
治ったらさ…」
はっと口を閉ざす大毅くん。
きっと私に気を使ってくれたんやろ
私が治らんこと知ってて。
「大丈夫…やで。治ったら…遊ぼ…な」
大毅「…うん！」
大毅くんの目から
一筋の涙が。
大毅くん、凄い綺麗な顔しとるんやけど
涙でさえも
綺麗なんやな
ご飯もまともに食べられてへんから
だいぶ細くなってしまった指で
涙を拭いてあげる。
「泣かん…といてや…」
大毅「Aちゃんｯ 俺のこと、１人にせんでｯ」
「大毅…くん…？」
私の手を握って
泣きじゃくる大毅くん。
治るから。
と言えるはずもなく
ただ手を握り返すことしか出来ひんかった。
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作者名：ゆりりんご | 作成日時：2018年2月18日 21時
