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side You





それからの私は


出来ることがだんだん減っていった。





普通にしとったら、歩く事もしんどくて

すぐはぁはぁしてまうねん。





どうしてもしたい事がある時は、痛み止めの点滴をしてもらう。


そうすることでやっと

ある程度のことができるようになる。





大毅「Aちゃん、外行ったらあかんの?」


「今日はだいぶ調子いいから大丈夫かな」





大丈夫なんやなくて

大丈夫にしたんやけど




大毅くんの要望と私のリフレッシュも兼ねて

外を散歩することにした。





大毅「覚えとる?ここで、Aちゃんが話しかけてくれたの」





車椅子を押す手を止めて

大毅くんが私の顔をのぞき込む。




そう

ここは、私たちが初めて会った場所。





大毅「泣いとる俺を、慰めてくれたとこやで」


「覚えとるよ…大毅くん、弱々しかった」


大毅「ふははっ Aちゃんのお陰やねん。ここまで病気と闘えたのは。」





あの日と同じように

肩を並べて座った。





ただ、違うことは



私が車椅子なのと








大毅くんの手が


私の手に重なっていること。






大毅「もう充分Aちゃんに元気づけてもらった。



やから今度は



俺がAちゃんを元気づけるから。」




そういうと、大毅くんは




優しく、でも甘く


キスをしてくれた。





どアップの大毅くんが揺れて見える。








大毅「ああっ泣かんといてやぁ!なんか恥ずかしいやろ!!」



「((グスッ ありがと…」






大毅「大丈夫。Aちゃんは死なへん。」





いつの間にか大毅くんの腕の中。




大丈夫やない事くらい

大毅くんも分かっとるはずやけど、





そう言っていつまでも抱きしめてくれた。

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作者名:ゆりりんご | 作成日時:2018年2月18日 21時

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