最期の７日間

３日目。（１） ページ7

あなたside



今日は大毅が学校に付いてきてくれない。




「やりたいことがある」


って。



そりゃあるよな。
だって大毅はもうすぐ死んじゃう。





「じゃあ、行ってくるね！」


「おう。いってらっしゃい。」




笑わせてくれる大毅がいないと
ほんとに笑えないんだなぁ



こんなんで大毅いなくなったらどうなっちゃうんだろ…



ちゃんとしなきゃ。







でも授業なんて頭に入ってこなくて


『さようなら！』


の号令とともに
ダッシュで家に帰った。



「ただいま！」


「おっおかえり！Aー！はやかったな。」


「大毅に会いたくてダッシュで帰ってきた。」


「かわいいやっちゃなぁ」


((ﾎﾟﾝﾎﾟﾝッ


「…なにしてたの？」


「まだ内緒や。いずれ分かるで！」


「ええ〜」


「ほれ、宿題やり！それで早く遊ぼや！」


大毅も可愛いじゃん。





こんな日々も

もう長くないんだなぁ




「Aー！俺のアイドルショット撮ってや！」


「…もう。(笑)」


いまはどんな時間よりこの時間が楽しい。


大毅と笑いあえてる時間。





…でも
大毅辛くないのかなぁ


いつからかわたしはそんな複雑な気持ちを抱えたまま。



そんな時も大毅はぎゅっと抱きしめてくれる。



やっぱり大毅はわたしの気持ち分かってるのかな







よし。
大毅のため。

わたしも笑顔でいなきゃ。

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