最期の７日間 (ページ12)

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６日目。（１）ページ12

あなたside

大毅と行く最後の学校。

大毅と歩く最後の通学路。

やっぱ寂しいや。

でも、大毅がわたしといれてよかったって言ってくれた。

少しは大毅のためになれたかなぁ

学校からの帰り道、

「なぁ、手、つなご。」

大毅がこんなこと言ってきて。

なにもかも最後って考えると
涙が出てきちゃう。

「A～泣くなやぁ死んでも、終わりやないで？」

そんなこと言ったらまた泣けてきちゃうじゃん。

なるべく一緒にいたくて、
体調悪いことにして、ずっと大毅と一緒にいた。

「ね！明日の何時まで一緒にいれるの？」

「うーん事故に遭うたのが１２時くらいやろ？だからそんぐらいちゃう？」

相変わらず
大毅は軽い。(笑)

「でもな、その時には病院におらんと。」

「そうだね。」

「なぁそんな悲しい顔せんで、笑ってや！」

「…ごめん！」

「明日で１年やったなぁもうそんなに経つんか」

「そうだねぇ意外と早かった」

「覚えてるか？初デート！」

「もちろん！大毅が遅刻して…(笑)」

「あぁそれは触れんといてやぁ(笑) 悪かった悪かった！」

「でもめっちゃ楽しかったなあ体育祭の時、みんなに茶化された時の対応、かっこよかったよ！」

「あはは、改めて言われると照れるなぁ(笑)」

「『別に付き合ったってええやろ？何が悪いん？』って。(笑) 」

「恥ずいからぁ！」

いっぱい話して

気づいたら２人とも涙でぐちょぐちょだった。

「ありがとうな。A。」

「大毅も、ありがとう。」

途中からずっとこの会話。

なんか、私たちらしくていいや。

…明日で
大毅の命が終わる。