31 一目惚れ。 ページ1
side.N
つまらない毎日。
学校という場所には正直全く行く気はなかった。
でも新学期とか。
区切りとか、節目とか。
そんなこと言われちゃ初日位は行ってみてもという謎の感情が湧いたんだ。
一年の時からそんなに友達が大勢居た方でもない。
まぁ居ないわけではないんだけども。
だからクラスを気にするという気持ちは衰微もなかった。
ただ、自分のクラスだけを確認し教室に入る。
ガヤガヤと五月蝿い教室に入るとやっぱり来るんじゃなかったと後悔した。
席に着いてざっと全体を見回す。
ふと目に入った人は一瞬にして俺の心を奪った。
＿＿＿綺麗な人。
俺の席からは横顔しか見ることが出来ない。
それでも綺麗だと分かった。
もちろん近付かなくとも男だと分かる。
俺がなぁ…
とも思いながらも、この気持ちに気付くことは必然だった。
ホントにあるんだ、一目惚れって。
まぁ取り敢えずは俺の存在を知ってもらわないと始まらないし。
座席表を見れば、櫻井翔という名前が。
さくらいしょう。
こりゃ完全に翔ちゃん呼びだな。
「櫻井翔。」
「へ？」
まぁいきなり呼んだと言えどもこういうリアクションにもなるか。
「そんなに驚かなくても…
俺は二宮和也。あんた櫻井翔でしょ？」
何故こんなに冷たいのか自分自身でも時々分からなくなる。
「そうだけど、何か用で」
翔ちゃんはまだ喋ってるけど、明らかに堅苦しいのが目に見えてる。
「翔ちゃん。」
「そう呼んでもいい？」
いきなり過ぎたかもしれないが強引にでもそう呼ぶべきだと思った。
ふわりと優しく頷いてくれた。
もう…それはそれは可愛くて…
二宮くんは堅苦しいし距離も遠いから、和って呼んでくださいよって。
「翔ちゃん。」
「ん？」
「俺と翔ちゃんは今日から友達ってことで。」
そう言って、翔ちゃんの手を取って握手を交わした。
ちょっと無理やりだったかな？
「……和。」
不安になってみれば、恥ずかしそうにそう呼ぶもんだから。
「翔ちゃんったら。」
そう言って笑ってやった。
翔ちゃんはこの時からわかってたの？
俺のこと、好きなのかなぁって…
そうじゃなきゃ、あの恥ずかしそうに声に出した和はどうやって説明しようか。
翔ちゃんと一緒にいたい。
俺の始業式にてそうそう、学校を休もうという考えは翔ちゃんに出会って消えた。
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未翔(プロフ) - 櫻華さん» 感想、ありがとうございます！更新はスローペースとなるかもしれませんが、出来る限りしたいと思っておりますのでこれからも宜しくお願いします。 (2019年3月9日 23時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 移行、おめでとうございます。駆け足になってしまいましたが拝読しました。2人の…特に翔さんの心のうちに何があったのか気になります。それを知っての二宮さんの行動も今からドキドキしています^^* (2019年3月9日 23時) (レス) id: 643a141105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2019年3月9日 20時
