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「まさか、あの爆破事件を?!」
「いやだなぁ、古手川さん。
ちょっとした世間話じゃないですか」
カウンター越しに身を乗り出してくる古手川に、大野は軽く手を振る。
しかし、古手川の目付きは鋭いままだった。
「あの事件について何か知っているなら、情報を提供して大人しくしていて下さい。あれはヤバすぎる」
「ヤバいというと？」
「分かっているでしょう。あの事件はテロの疑いがあり、公安も動いています。これまで、このクリニックの支援者に政治家や財閥の大物がいるし、事件の解決に協力もして頂けるということで、皆さんがやっている事は大目に見られてきました。けれど、公安はそんなに甘くない。今回の件に関わっていると知られたら、間違いなく公安は徹底的にマークしてきます。今後、皆さんの行動は逐一監視されることになります」
古手川は低く押し殺した声で警告を口にした。
しかし大野は童謡することなく、棚からグラスを1つ取り出すと、それを磨きはじめる。
「古手川さんは茅場町の事件がテロだと思っているんですか？」
虚を衝かれたのか、古手川の口から「え？」と呆けた声が漏れた。
「ですから、あの爆破ですよ。古手川さんもあれはテロリストが、自分たちの主張を伝えるために起こしたものだと思っているんですか？」
「私はあの事件の担当ではないですから、詳しいことは分かりません」
「そんなに警戒しないでくださいって。俺が聞いているのは、古手川さんの個人的な感想ですよ。あの事件の概要と、送られてきた声明文。そこから古手川さんがどうう感じているか知りたいんですよ」
大野な促された古手川は、数秒躊躇うようなそぶりを見せたあと、「あくまで個人的な感触ですよ」と前置きしてから話しはじめた。
「あの爆破はテロなんかじゃない。あの声明文にはそれっぽいことが書かれていましたが、なんというか……熱がこもっていない。本当のテロリストは文面からもっと狂気が匂いたってくるものです」
「その通り」
大野は磨いていたグラスを置くと、満足げに頷く。
「あの爆破はテロではなくら違う目的があるはずです。なのに警察はテロとして捜査を行っている」
「捜査本部はテロと断定してはいませんよ。色々な可能性を模索しています」
「けれど、テロを念頭に捜査をしているんでしょう？花本はぐみという女性が爆弾を作り、それを使ってテロ組織が事件を起こしたと。そして今は花本はぐみとテロ組織の関係を徹底的に調べている」
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pecopeco125(プロフ) - 5人でいる今、でした。タイトルミスすみません。 (2022年3月19日 1時) (
レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
pecopeco125(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。 この度お願いがあり、メッセージ送りました。5人で今、のパスワード教えて頂きたいです。 よろしくお願いします！ (2022年3月19日 1時) (レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2022年1月9日 19時
