__ ページ5
・
「あの人たちは刑事なんかじゃありません。目元に傷のある男。あの男は私を監 禁していた男の一人です。私はあの男に監視されながら、爆弾を4つ作りました」
「4つ……追ってきた男が、あなたを監 禁していたことは間違いないですか？」
「はい、間違いありません。二宮先生の肩をあの男が掴もうとした時、デジャヴを覚えたんです。前にもこの男に追われたことがあるって」
「追われたのは、あなたが倒れていた日のことですか？」
「たぶんそうだと思います」
赤羽は硬い表情で話し続ける。
「雨が降っていました。土砂降りの夜、私はあの男から全力で逃げていました。けれど、橋の上であの男に捕まって……その後のことは思い出せません」
恐らくその後、頭を殴られ、雨で増水した川に転落したのだろう。
櫻井は大野を見る。
赤羽が口にしたことは、ついさっき大野が予想した通りの内容だった。
「分かりました。
その他に思い出したことはありますか？」
「……1つだけあります」
赤羽はそこで言葉を切ると、胸元を押さえて大きく息を吐いた。
「名前を思い出しました。
花本はぐみ、それが私の名前です」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 937人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pecopeco125(プロフ) - 5人でいる今、でした。タイトルミスすみません。 (2022年3月19日 1時) (
レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
pecopeco125(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。 この度お願いがあり、メッセージ送りました。5人で今、のパスワード教えて頂きたいです。 よろしくお願いします！ (2022年3月19日 1時) (レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：未翔
| 作成日時：2022年1月9日 19時
