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「畜生、誰か通報しやがったな」
傷跡の男は顔を歪めると、「逃げるぞ！」と声を上げる。
「この男はどうするんですか?!」
角刈りの男が櫻井を指さした。
「ほっておけ。
警察に見つかったらどうするんだ！」
走り出した傷跡の男に怒鳴りつけられ、角刈りの男は慌てて櫻井の襟を放すと、公園の出口に向かっていった。
櫻井は倒れたまま、
2人の後ろ姿を呆然と眺めていた。
木々の隙間から、路肩に停めてあった乗用車に2人が乗り込むのが見える。
車はすぐに発進して、離れていった。
ああ、あの車は男たちが準備していたものだったのか。
そんなことを考えていた櫻井は、いつの間にかサイレン音が聞こえなくなっていることに気づいた。
「大丈夫、翔ちゃん？」
聞き慣れた声が響く。
目だけを動かしてそちらを見ると、雅紀が心配そうに顔をのぞき込んできていた。
「さっきのサイレン音、雅紀さんだったんですね」
状況を飲み込んだ櫻井は、何とか笑みを浮かべる。
「そう、声帯模写でパトカーのサイレン音を真似たの。前にもやったことあるでしょ。ちょっと様子を見に来たら、翔ちゃんがやられちゃっているんだもん。びっくりしちゃったよ」
「ありがとうございます。助かりました」
少しずつ動きがよくなってきた舌を動かし、櫻井は感謝する。
「どういたしまして。けど、翔ちゃんが負けるなんて、かなりの相手だよね」
「はい……かなりの相手でした」
櫻井は動くようになった手で、
まだ鈍痛がわだかまる右脇腹に触れた。
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pecopeco125(プロフ) - 5人でいる今、でした。タイトルミスすみません。 (2022年3月19日 1時) (
レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
pecopeco125(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。 この度お願いがあり、メッセージ送りました。5人で今、のパスワード教えて頂きたいです。 よろしくお願いします！ (2022年3月19日 1時) (レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2022年1月9日 19時
