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「まあ、そうだろうね。で、それが尾行してきたのが警察じゃなかったことと、何か関係があるの？」
「赤羽さんの記憶では、彼女は誰かに監視されながら爆弾を作ったということだった」
「もしかして、赤羽さんに爆弾を作らせた奴らが通報したってこと？」
雅紀は目を見開く。
「ああ、その可能性がある。警察に匿名で通報し、あのマンションで爆弾を作った痕跡を発見させて、赤羽さんに爆発の罪をなすりつけようとした。けれど、そこに赤羽さん本人が現れたんで、慌てて追いかけてきた」
「それってちょっとおかしくない？」
雅紀は胸の前で腕を組む。
「もし赤羽さんが逮捕されたりしたら、そこから真犯人に繋がる情報が洩れるでしょ。事件が完全に終わったならともかく、今の段階でそんなことするかな？」
「もし、赤羽さんが逮捕されることはないと思っていたら？」
「どういうこと？」
大野のセリフに不吉な予感を感じ取ったのか、
雅紀の声が低くなる。
「梅沢社長の家で発見された時、赤羽さんは頭に怪我をしていた」
「え？あの怪我って……」
言葉を失った雅紀に向かって、大野は大きく頷いた。
「そう、監 禁していた男たちに殴られたのかもしれない。つまり、男たちはすでに赤羽さんは死んでいると思っていた。だからこそ、赤羽さんに罪をなすりつけようとしたんだ。赤羽さんの口から自分たちの情報が洩れることもなく、さらに警察の捜査を混乱されることができるからな」
大野の説明に雅紀は険しい表情で黙り込む。
「で、でもさ」
二宮が椅子から立ち上がった。
「それっておかしくない。いくら素人でも、殴った相手が死んだかどうかの確認ぐらいできるでしょ」
「それが出来ない状況だったとしたら？」
「それってどんな状況なわけ？」
「梅沢邸で初めて見た時、赤羽さんの全身はびしょ濡れだっただろ。俺たちはそれを雨のせいだと思っていた。けど、そうじゃなかったのかもしれない」
「なにが言いたいんですか？結論を教えてくださいよ」
二宮は苛立たし気にかぶりを振る。
「赤羽さんの自宅マンションの傍には、新河岸川が流れている。そして、新河岸川は梅沢社長の家がある北区赤羽近くを流れ、隅田川に注ぐ」
「え？ちょっと待って、それってつまり……」
「そう、監 禁されて爆弾を作っていた赤羽さんは、隙をついてマンションから逃げ出した。けれどすぐそばの新河岸川にかかる橋の上で追いつかれ、頭を殴られて川に転落したんだ……」
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pecopeco125(プロフ) - 5人でいる今、でした。タイトルミスすみません。 (2022年3月19日 1時) (
レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
pecopeco125(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。 この度お願いがあり、メッセージ送りました。5人で今、のパスワード教えて頂きたいです。 よろしくお願いします！ (2022年3月19日 1時) (レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2022年1月9日 19時
