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「もし三森教授に見つかってたら、
どうするつもりだったんだよ？」
「大丈夫よ。一昨日から教授夏休みだから。
１週間休むうえ、そのまま学会休みも取って
フィリピンの外科学会に行くんだって。
羨ましいよね」
「夏休み……フィリピン……」
櫻井は口の中でその単語を転がす。
後藤田貿易は東南アジアから密輸を
行っている可能性がある。
このタイミングで三森がフィリピンに行くと
いうのは偶然なのだろうか？
「ん？翔、どうしたの？」
「あっ、何でもないよ。けど、教授室って
鍵かかっていなかったわけ？」
「教授室の鍵の場所ぐらい知っているわよ。
医局にある秘書の机の抽斗に入っているの。
だから、秘書が昼食に行っている間に
ちょっと拝借したんだ」
その行動力に呆れ半分、賞賛半分に
櫻井は「はぁ」と相槌をうつ。
「それで聡子さん、
教授室でなにか見つかったの？」
自慢げに薄い胸を張っていた聡子は、
眉をひそめて写真を指さした。
「やばそうなものがいっぱいね。
それを見てみて」
言われて櫻井は写真に視線を落とす。
それは英語で書かれた書類らしき
ものだった。
「……なんなの、これ？」
櫻井は書類に書かれている
細かい文字を追う。
「英語だからって面倒くさがらずに、ちゃんと読みなさいよね。入金の証明書よ。海外の銀行が発行したもので、入金を確認したって書かれているでしょ。入金された口座の名前は『Daiki Mitsumori』で入金額は30万ドル以上、つまり４千万近い金額ね」
「４千万?!」
櫻井は思わず声を張り上げてしまう。
「静かに。他の客に聞こえるでしょ」
聡子は形の良い唇の前で人差し指を
立てる。
「ごめん。けど、これって普通の貯金をこの
口座に移しただけじゃないの？」
「……この銀行のことをネットで調べてみた
のよ。そうしたら預金者の情報を絶対に漏ら
さないってことで有名で、犯罪者なんかがよ
くマネーロンダリングとかに使っている銀行
なんだって。それにね、入金の書類はそれだ
けじゃないの」
聡子は櫻井から写真を奪い取ると、
「これも、これも……」と写真をテーブルの
上に置いていく。
それらもすべて英語で書かれた書類だった。
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あきら(プロフ) - 初めまして楽しく拝見してます。リクエスト募集中と云う事なので、私は山担なのでそれも赤さんを全力で守る青さんが大好きです。なので赤さんが弁護士で危険な案件に係わって、それを元刑事の青さんが助ける!サスペンスドラマ大好きなので、ハラハラドキドキしたいです (2021年9月23日 18時) (
レス) @page47 id: 0cb62e1ff0 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - いちごさん» 嬉しすぎます！お気になさらず、ぜひ是非楽しんでいってください！ (2021年9月23日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - ありがとうございます。作品とても楽しくて夢中になって読ませて頂いていました。そそそそれなのに。本当にごめんなさい。 (2021年9月21日 20時) (レス) id: f705c60b1b (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - いちごさん» 全然大丈夫です！！評価ボタンを押そうとして頂いただけで幸せです👏🏻 (2021年9月21日 18時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 10を押そうとした時猫が来て手が滑りました。ごめんなさい。 (2021年9月21日 14時) (レス) id: f705c60b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2021年5月25日 21時
