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先月発売されたばかりの先生の『二十歳の記憶』はこれ以上無いスピードで再び書店の売り上げを独占していた。
勿論その本の帯には"映画化決定！主演は二宮和也"と記されている。それが誇らしくて堪らない。そして、その名前を見るだけで顔が綻んでしまうのだ。
しかし、社内は愚か先生ですら俺とニノの関係は知らない。たった一人だけ俺たちの関係を知っているのはニノのマネージャーである相葉くん。
あっさりと俺たちの関係を受け容れた相葉くんと３人で飲むこともよくある。
酔っ払った相葉くんを扱えるのは付き合いが長いニノしか居ないんだけど、そのやり取りが面白くって。
ケラケラ笑ってたらニノに「何が面白いのよ」って言われる始末だ。
そして、今日もニノを自宅に送り届けるという仕事を終えた相葉くんは何故かニノと一緒に玄関に現れた。
幸い晩御飯は余分目に用意していたから何ら困る事はないのだが、今日も騒がしくなりそうだ。
「しょぉちゃーん。ね？どう思う？俺も向いてるかな？」
「バカっ！相葉さんには無理だっての」
「ひっどい。俺だって意外とイケてると思うんだけどなぁ。ねぇ、翔ちゃん」
アルコールが回っているのか少し潤んだ相葉くんの目がじっと俺を捉える。
何がイケてるかと言うと顔、らしい。
話の流れとしてはニノがバラエティーに出る度にその容姿を褒められる事から相葉くんが「俺もモデルくらいは出来る」と言い出したのだ。
まぁ確かに相葉くんは身長もあるし手足も長い。顔も、うん。俺から見ても全然イケてると思う。
ただ、
「相葉さんはテレビに出るのは絶対無理だわ。自覚が無いのが怖いんですけど、いつも俺のスケジュールは大概間違ってますからね」
「え？そんな事あったっけ？ていうか、いつもってどういう事？」
そう。驚く程に天然というかまぁ、良く言えばピュアなのだ。
だからニノのスケジュールはいつもあやふやな事が多い。それでも上手くやれるのは2人の長年の付き合いとニノの対応力だろう。
でも、相葉くんはニノにとってはなくてはならない存在であり、俺にとってもそうだ。
「俺はなれると思うよ。相葉くんカッコイイし。でも、俺はずっとニノのマネージャーでいて欲しいかな」
「「……翔ちゃん」」
重なり合う声に横を見れば、これでもかと可愛らしい笑みを浮かべるニノと少しニヤニヤしている相葉くん。
相葉くんからの視線は物凄く恥ずかしいけれど、コレが俺の本音なのだから良いとするか。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
