＊出会い ページ1
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彼との出会いはまるで仕組まれていたかのように奇跡的だった。
俺はいわゆるサラリーマンというやつ。
仕事が一段落して昼飯を食べようと会社の近くのオフィス街を歩いていたら、物凄い人集りがあって。どうやら映画の撮影をしているようで俺はサッと人集りを通り抜けた。
こんなオフィス街で撮影するシーンがどこにあるのだろうかと疑ってしまうのは職業病なのだろう。
そのまま行きつけの店に入り蕎麦を啜る。
この店はよくある立ち食いそばではなく、座って落ち着いて食べるような少しオフィス街には似合わない店だ。
俺も仕事柄、急いでいる時は立ち食いそばに入ることの方が多いのだが、時間に余裕がある時はゆっくり昼飯を食べたいとつくづく思うのだ。
一人で来てるから当然向かいの席は空いているはずなのに、ふと顔を上げると赤いコートを着たイケメンがいた。
「へ？」
もう焦ってしまい相席の可能性もあるのに俺はじっと彼を見つめてしまった。
すると彼は笑って「しょーちゃんの向かいの席、ゲット」とテーブルに肘を付いてその手に顔を乗せる。
「なんで俺の名前…ていうか貴方」
その仕草に胸がザワつくのを感じて、慌てて疑問をぶつける。
「俺は二宮和也。そこで映画の撮影してましてね。可愛い人が歩いてるのが見えたから付いて来ちゃった」
派手なコートを脱ぎ、掛けていたサングラスを少し下げて子犬の様な顔で笑う。
ニノミヤカズナリ…
どっかで聞いた事のある名前だと思ったけど、まさか、あの二宮和也？
「あ、どうして翔ちゃんの名前を知ってるかって質問に関してはトップシークレットで」
そう言って席を立つと蕎麦屋には似合わない万札を置いて「また会えるよ、翔ちゃん」と残して彼は俺の前から姿を消した。
その言葉の通り、二日後には彼と再会した。それも俺の家の前で。
「なんでここに？」
「あー昨日からここに越してきたの」
そう言って指差すのは俺の隣の部屋。
「しょーちゃん、俺ね一目惚れしたんだ、貴方に。もっと翔ちゃんのこと知りたいからさ、翔ちゃんの未来を俺にくれない？」
彼は一体何を言っているのだろうか。
確かにここはそれなりのマンションだ。あの二宮和也が住むとしても何の問題もない。
でも、引っ越して来た理由が俺に一目惚れしたから？そんな理由は問題だらけだ。
そう思うのに、俺自身が彼の不敵な笑みに惹かれ始めているような気がして何も言えなくなった。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
