＊暴露 ページ11
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ニノとの久しぶりの外食から2週間後、
俺は先生と一緒に某スタジオを訪れていた。
多忙な先生の予定を取るのは簡単な事ではなかったが、平日に1人でここに来る勇気を俺は持ち合わせていない。
スタッフが忙しなく動き回っている。
しかし、スタジオの一部ではそこだけが台風の目のようにゆったりとした静かな空気が流れているのが俺でも分かる。
「にの」
届くはずもないのに漏れてしまう声。
先生はプロデューサーの人に捕まって先程から姿を見ていない。つまりは、今は俺1人。
幸か不幸か、俺の恋人は共演者の人と楽しそうに談笑していて俺の存在に気付く様子はない。
仕方なくスタジオの端にあるパイプ椅子に腰掛けて、その場を見守っていると、いつの間にか俺の隣には先生が座っていた。
「あれかぁ〜松潤は」
「へ？松潤って？」
「翔くん知らないの？松本潤くんだよ、ほら。今、ニノの隣に座ってる人」
濃い顔してんなぁ、と笑う先生を見つめながら俺も松本潤を見ていた。
松本潤の存在はもちろん知っている。
松潤と呼んだことは1度たりともないけれど。
先生は松本潤と仲の良い友達なのだろうか。
とはいえ性格は正反対だしなぁ。
「あっ翔くん！本番始まるんじゃない？」
小声で耳打ちをしてきた先生は普段はあまり見せない含みのある顔でカメラの先を見つめていた。
俺自身も先生の後を追うようにニノを見つめて、監督の声が掛かるのを待つ。
おそらくニノが演じる主人公の部屋であろうセット。その部屋のベッドに腰掛ける松本潤は、俺と先生の視線の先に居た。
松本潤のそのまた奥にいるニノはカメラに背を向けて立っているから俺の視界には彼の少し猫背な見慣れた背中が映る。
背中ですら直視する事が出来ずに、
サッと視線を逸らした。
カットが掛かりチェックを終えるなりこちらに歩いてくるニノに、今更隠れても仕方ないと覚悟を決めると、俺に気付いたニノが物凄い勢いで飛んだ来た。
「翔ちゃん！来てたんなら声掛けてくれればいいのに。それに大野さんも。噂は翔ちゃんから伺っております」
「ちょ、ニノ何言ってんの！」
「へ？翔ちゃん？どういう事？
翔くんってニノと知り合いなの？」
「知り合いも何も恋人だけど？」
今の今まで先生には俺たちの関係を伏せてきたのに、ニノはこうもあっさりと暴露した。
先生からは説明を求める表情、ニノからは言わない方が良かった？という不安げな表情。
もう、この際なんでもいいか。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
