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蓮side
特に行くところもなくぶらぶらしてた
お昼だから人は少ないけど、すれ違う人みんなが僕のことをチラッと見る
まあ普通の小学生は今は学校の時間だもんね
そんな事を考えながら歩いていたら小学校が見えた
お昼休みの時間でみんな鬼ごっことかサッカーとかしてる
いいな…
僕も遊びたい…サッカーしたいな…
悲しくなってきたな…
外に出ても全然楽しくないや
あーあ、やっぱり病院にいるしかないのか…
くるっと振り返って病院に帰ることにした
涙がこぼれそうだけど、グッと我慢して歩いていると一台の車が近づいてきて僕の前で止まった
康「めめー！探したで…勝手に出てったらダメやろ？」
「ん、、、ごめ、、なさい、、」
康「とりあえず帰ろ。色々聞くのは帰ってからやなー！笑」
康二くんも後部座席に乗って帰る
照先生が運転してくれてるけど、さっきから一言も喋らない
怒ってるかな…そりゃ怒るよね…
勝手に出てった僕が悪いもん
ポロポロと涙が止まらない
横に座った康二くんはずっと背中をさすってくれてる
静かなまま病院に着いた
車を降りると照先生が俺の前に立って一言
照「もう注射しないから」
え、注射しないの…？
見捨てられちゃった？勝手に出てったから…
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作者名：とまと | 作成日時：2021年10月22日 19時
