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ワンワンッ!



犬の鳴き声が聞こえる。
どこかで犬が遊んでるのかな?


私は、つい、犬が遊んでいるシーンを想像してしまった。


せめて、死ぬ前に犬を飼いたかったな…

そんな事を思った。


ガララッ


また、扉が開く音がした。
扉に、顔を向ければ、お母さんが犬を腕に抱えながら立っていた。


『え、犬!?な、なんで?』


「だって、ほら、Aちゃん犬を抱きしめたいって言ってたじゃん」


お母さんは、笑いながら、犬を私の腕に抱えさせた。


『で、でも、お医者さんには許可…』


「貰ったわ」


『そっか、よかった』


私はそう言いながら、ぎゅっと犬に抱き着く。
やっぱり、犬はもふもふで可愛い。


犬は、くぅーんと泣きながら私の顔をジッと見た。
可愛いな、と思いながら私も見返す。


すると、犬は、ペロペロと私の頬を舐め始めた。


『ふふっ、くすぐったいって』


これ案外くすぐったいな。

私が笑い声を漏らしても、犬は舐めるのを止めない。
けど、しばらくたって、犬は舐めるのを止めた。


「よし!これで3つコンプリートね!」


お母さんは、笑いながらガッツをして言った。


『そうだね』


犬を腕に抱きながら、私もそう言った。

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設定タグ:死ネタ , 悲しい , 歌い手   
作品ジャンル:泣ける話
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作成日時:2019年7月17日 18時

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