4 ページ5
ワンワンッ!
犬の鳴き声が聞こえる。
どこかで犬が遊んでるのかな?
私は、つい、犬が遊んでいるシーンを想像してしまった。
せめて、死ぬ前に犬を飼いたかったな…
そんな事を思った。
ガララッ
また、扉が開く音がした。
扉に、顔を向ければ、お母さんが犬を腕に抱えながら立っていた。
『え、犬!?な、なんで?』
「だって、ほら、Aちゃん犬を抱きしめたいって言ってたじゃん」
お母さんは、笑いながら、犬を私の腕に抱えさせた。
『で、でも、お医者さんには許可…』
「貰ったわ」
『そっか、よかった』
私はそう言いながら、ぎゅっと犬に抱き着く。
やっぱり、犬はもふもふで可愛い。
犬は、くぅーんと泣きながら私の顔をジッと見た。
可愛いな、と思いながら私も見返す。
すると、犬は、ペロペロと私の頬を舐め始めた。
『ふふっ、くすぐったいって』
これ案外くすぐったいな。
私が笑い声を漏らしても、犬は舐めるのを止めない。
けど、しばらくたって、犬は舐めるのを止めた。
「よし!これで3つコンプリートね!」
お母さんは、笑いながらガッツをして言った。
『そうだね』
犬を腕に抱きながら、私もそう言った。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年7月17日 18時