14 真白 ページ16
海にナイトメアが届くという大事件の翌日。
私たちは学校に来ていた。
学校があるってことは、ナイトメアのプレイヤーが少ないということ。
それが、ちょっといや、かなり嬉しかったりする。
ナイトメアに巻き込まれるのは私だけで十分。
あーあ、神沢と直接交渉できたらいいのに。
自分の命と引き換えに他のナイトメアプレイヤーを開放してって。
まあ、そんなことしたら迷惑かけるから最終手段だけど。
キーンコーンカーンコーン
あ、チャイムなった。
※さっきの思考は授業中です。
愛は全国模試トップクラスなので、
注意されません。
「愛、翼！！」
休み時間になったとたん、海が教室のドアから顔を出す。
この学校も他のクラスに入らないって決まりがあるんだよね。
だから、ぎりぎりのドアから顔をだすってわけ。
そう、海だけ別のクラス。
１年のときは同じだったんだけど。
「海は本当にうちのクラスに入り浸ってるよね」
私が苦笑しながら答えた途端、周囲の視線が鋭くなる。
自意識過剰じゃないよ！！
海はいわゆる人気者。
ファンクラブまである……らしい。
そのファンクラブは海と仲がいい女子、つまり私が気に入らない……らしい。
噂だから確かかはわからないけど。
それにプラスして私はクラスでういていた。
しかも、なにも取り柄がない。
ファンクラブの怒りの矛先が、私にむかうのも当たり前だった。
「海くんに馴れ馴れしくしないでほしいよね」
「ほんとほんと。たいして可愛くないくせに」
私自身のことを悪く言うのはそんなに気にならない。
いじめまでに発展してないし、言葉だったら無害だから。
「あの子、海津翼とも仲がいいんでしょ？」
「海津翼ってオークションの悪魔？」
「そうそう」
「人を困らせて楽しむとか最低〜」
「あの二人なんか朝霧くんにふさわしくないのに」
目の前が真っ赤に染まったような気がした。
私だって人間だ。
敵だった人も許す、少女漫画のヒロインとか、ラノベの主人公とかじゃない。
友達をここまで馬鹿にされて、黙れるわけがなかった。
翼はオークションの悪魔だった。
それは、過去形。
今は違う。
きちんと謝って、翼は代償をかえしている。
それに、今だってずっと、謝りつづけている。
※作者の想像です
馬鹿にするな。
ふざけるな。
怒りにのまれそうになる。
ここで怒鳴ったりしたら、相手の思うつぼ。
こらえ、ないと。
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日夏真白(プロフ) - ユウカさん» ありがとうございます！これからも頑張りますっ！ (2020年9月8日 10時) (
レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ@家族_ぱぱ(プロフ) - ユウカさん» ありがとうございますm(_ _)mずっと頑張りますねっ！ (2020年9月5日 14時) (レス) id: 4d87f285ed (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ - 真白ちゃん ゼロさん 超面白いです！これからもずっと頑張ってください！ (2020年9月5日 13時) (レス) id: 9fa73d5f4f (このIDを非表示/違反報告)
日夏真白(プロフ) - ふゆあさん» 神作者……。文才あるのはゼロちゃんだけなんだけどね……。体調も気遣ってもらえるなんて、ありがとうございます！ (2020年8月20日 13時) (レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
日夏真白(プロフ) - ももちさん» ありがとう！ (2020年8月20日 13時) (レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
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