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別れは予期せぬ時にやってくる。
『なんで』
どこからか女性の叫び声がする。あぁ、あれはジョングクのお母さんだ。彼とよく似ている綺麗な容姿に不釣り合いな包帯が腕と頭に巻かれている。
この場所で彼は主役だ。たくさんの花に囲まれて、旅立つ日を見送ってもらって、別れを惜しんで皆から泣いてもらってる。
ジョングクはそんなに人を泣かすのが得意な人だっただろうか。記憶に残っている彼は皆を笑顔にさせているイメージだった。いや、イメージなどではなく、その通りだ。
『おかしいでしょ』
クラスメイトは並んで彼へ近づくタイミングを待っている。彼のお母さんが堪えきれなかった涙を叫びと共に外へ出したのは、当たり前の反応なのだろう
在学中、廊下でいつも駄弁っていた男の子たちは黙って俯くだけであった。それもわからなく無い反応だ。徐々に進んでいく列を歩いているとついに私の番になった。たくさんの人を泣かしているのに、あなたはどうして...
『...なんて顔してんのよ、』
そんなに幸せそうな顔で目を閉じているの？私は綺麗な肌に手を伸ばして、ジョングクの頬をつねってやった。彼の顔は私が最後に会った時よりも血色がなく、その頬も触れるとあの時のような温かさは今やもう無い。
今日は彼の告別式だ
▽
沢山いる人達の中で聞こえた声に耳を傾けると、親戚らしき人達が輪になって話していた。ジョングクのお父さんは逮捕されたと。殺人罪で現行犯逮捕。つまり、彼を殺したのは実の親なのだ。
その中には涙で目が腫れたお母さんも一緒にいた。ふと、彼のお母さんが私と目が合いこちらに近づいてくる。私はどうしたらいいのか分からず頭を1度下げた。
｢Aちゃん、久しぶりね｣
『あの、なんで私の名前を...』
｢あの子からよく話には聞いてたの。...少し外でお話しないかしら｣
冬の空は高くて、青空と雲がいい具合で混ざっている。太陽が出ているというのに寒かった。私たちは外にあるベンチに隣同士で座る。
｢寒いでしょう、ごめんなさい。あの場にいるとゆっくりお話なんてできないと思ってね｣
『大丈夫です。それで話って...？』
｢...あの子と仲良くしてくれてありがとう｣
『え？』
｢一番仲が良かったって聞いてたわ。毎日あなたの話ばかりでね、｣
笑顔が彼と似ている
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Labia(プロフ) - １ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (
レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
１ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"（泣）更新楽しみにしてます…（泣） (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます！もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...！更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします！ (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります（泣）更新楽しみにしてます！ (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です！私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります！素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iris | 作成日時：2020年5月13日 6時
