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『今日のお昼何食べるの?』


「唐揚げ弁当とメロンパン。Aは?」






深く踏み込まないことが、彼と私の暗黙の了解となった今、彼に問い詰めることは出来なかった。それをしたら全てが壊れてしまう気がしていたのだ。






『お母さんのお弁当。今日はデザートにプリンも持ってきたんだ』


「そのプリン1口ちょーだい」


『嫌よ!ジョングク全部食べるでしょ』


「俺がそんな酷いやつに見える?」






何かを掴めそうで掴めない事がもどかしくて仕方がない。どうすればいいんだと頭を働かせてることにジョングクは気づいていたのか、少しでも私の目線が腕や首に行くとすぐに隠してしまうようになったのだ







『メロンパン2口食べさせてくれたらいいよ』


「多い!」


『じゃ、あーげない』







今もこうして、私が持っているプリンを取ろうとして、私の腕を掴む。これはどの女子生徒にもしてない事だけど、皆は羨ましいと言ってくるこの距離は、近いようでとても遠かった。

















彼が転校するまで1ヶ月を切った頃だった。隣の教室が騒がしいことに気づき、休み時間覗いてみると何やら人だかりができていた。近くに座ってたクラスの子に、どうしたの?と聞いてみた。ジョングクが転校するらしいよ、と言われた時は思わず、は?と声が出た







「悪かったって...いや、マジで思ってる」







人気者の彼はクラスメイトに囲まれていた。なんで言ってくれなかったんだとか、どうして転校するのという質問にひたすら謝り続けるジョングクを見てなんだか可哀想になってくる






みんな私が思ってたように、彼がいなくなることが悲しいのだ。女の子たちなんて、泣き出しそうな子達もいる。彼と仲が良い男の子達でさえ焦っていた。






彼が口を開く度に質問は増えていく。知られたくないと言っていたのになんでこんなに広まっているんだと考えたものの直ぐに答えはあの輪から聞こえてきた






「あー...職員室で聞いたの?」







彼にとってそれは悲劇だったはずだ






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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
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Labia(プロフ) - 1ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(泣)更新楽しみにしてます…(泣) (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます!もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...!更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします! (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります(泣)更新楽しみにしてます! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です!私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります!素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:iris | 作成日時:2020年5月13日 6時

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