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ジョングクが同じ体育委員の子から告白されてる所を目撃したのはわざとでは無く偶然だ。女の子は、好きなんだけど...と、言葉を詰まらせながらもその続きを言おうとしていた。









「...その、」









聞き耳を立てるつもりは無かったが、元々私が行きたかった自動販売機へ繋がる道は彼らによって塞がれていた。ここですました顔で通っても、気まずいだけだと思い角に隠れたまま、なんで私はこんなにタイミングが悪いのと頭を抱える









「ごめん」









相手の子が肝心なセリフを言う前にジョングクは止めたのだ。それは女の子にとってどうなんだろうか。一世一代の告白でせっかく勇気を出して言おうとしてたのに。今その子がどんな表情をしているのかここからは見えないかったけど、多分泣きそうな顔をしていることだろう









『.....』









喉は乾いているがもうそんな事はどうでもよかった。その場から静かに来た道を戻る途中、女の子の泣き声が聞こえた気がした



















夜遅くまで動画を見てたのが原因だろう。強烈な睡魔は私を無理にでも夢の中へ引っ張ろうとしていた。動画と言うのは怖いもので1度見てしまうと止まらないのだ。あーだめだ、頭が重い









もう負けてしまおう。どんどん近づく教科書が枕代わりだ。この教科、ノートとらないと大変なのに、まるで他人事かのような思考に笑っちゃう。









「ちょっ...その教科書誰のだと思ってんの。ヨダレつくから!」









あぁそういえば貸してもらってたんだっけ、これ。今や私の枕となった分厚い教科にはしっかり、チョンジョングク、と男の子の字で書かれている。申し訳ないけど頭あげられる程余裕ない。少しだけ目線をずらして隣の彼を見ると呆れた顔でため息をついていた。本気で寝たのかとシャーペンでつついてくる。取り敢えず謝っとこう









『ごめん』









ふと自分の言葉で数日前の出来事を思い出した。ジョングクが告白をされ断ったシーンを。あの後どうなったんだろう、あの女の子とは普通の関係に戻れたのかどうか、私には関係ないことだと言うのにその結末が気になって仕方がなかったのだ









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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
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Labia(プロフ) - 1ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(泣)更新楽しみにしてます…(泣) (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます!もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...!更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします! (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります(泣)更新楽しみにしてます! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です!私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります!素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:iris | 作成日時:2020年5月13日 6時

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