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ある日監督と会議室でニューイヤー駅伝のメンバーの話をしていると、平瀬さんが入ってきた
｢あの、少しお話いいですか｣
平瀬さんのいつもと違う雰囲気を察して私は席を立つ
｢あ、じゃあ、私ちょっと出てます｣
｢Aちゃんにもいてほしいんだ｣
平瀬さんのその言葉を聞いて、もう一度椅子に座る
監督の向かい側に座った平瀬さんはずっと視線を下に下げていたが、大きく深呼吸して視線を上げた
｢俺は、ニューイヤー駅伝を最後に陸上部を引退することにしました｣
｢え？｣
｢まぁ、まだ出てるかどうか分からないですけど｣
そう言って平瀬さんは苦笑をした
｢なんでですか？だって平瀬さんまだまだ走れるじゃないですか。この間だって…｣
｢A！｣
涙ながらに平瀬さんに問いかけるが、監督によって止められ、口を閉じる
｢平瀬のゴールを決めるのはお前じゃない。平瀬自身だ。…悔いはないのか｣
｢はい｣
監督の問いかけに強い意志で返事をする平瀬さんに涙が止まらなかった
｢この間のトライアルで、茂木に抜かされた時に自分の限界に気づいたんです。俺はもう茂木や毛塚みたいにはなれないって｣
｢そうか｣
｢俺の思いは、ダイワ陸上部に、茂木にたくします｣
そう言って涙を流す平瀬さんを見たら、何も言えなかった
｢Aちゃん、俺なんかのために泣いてくれてありがとう｣
そして平瀬さんは少しすっきりした顔で会議室を出ていった
それから数日、トラックの外で監督と練習を見ていると後ろから村野さんの声がした
｢ニューイヤー駅伝のメンバーはもう？｣
｢勘弁してくださいよ。いくら村野さんでも｣
｢じゃあ質問を変える。茂木の走りはどうですか｣
｢いいです。ミッドフット着地も身についてきた｣
｢じゃあ、｣
｢皮肉なものです。トライアルの茂木の走りを見て、他の連中も気合を入れ始めた。今のあいつらなら誰を出してもいい結果が狙えますよ｣
｢しかし、茂木は特別だ。私はそう思っている。城戸さんも同じなんじゃないですか｣
｢今回のメンバーだけはわかりませんよ。もう一人特別なやつが出そうなんでね｣
そう言う監督の視線の先を辿った村野さんは｢平瀬…？｣と声をあげた
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れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます！ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2018年1月13日 21時) (
レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです！続きが楽しみです！更新大変だと思いますが、応援してます！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています！ (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年12月11日 3時
