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「裕人!」


慌てて駆け寄ると足をつってしまったようで、つま先をゆっくりと押す


悔しそうに地面を叩く裕人を見ていることが出来なかった


「おい茂木!大丈夫か!」


その後監督と村野さんたちも駆け寄ってきて、監督がトレーナーを呼ぶ


トレーナーが医務室に裕人を連れて行ったが、先に戻ってきて私に「あとは頼む」と言ってきたため、上着とタオルを持って医務室に向かう


着いたときにちょうど医務室のドアが開き、裕人が出てきた


「おう」


「おう」


なんて声をかければいいかわからなかった私は裕人の真似をする


「真似すんなよ」


「はい、これ。体冷やさないようにしてよ」


と言って私は上着とタオルを渡す


「さんきゅ」


「ドクターなんて?」


「怪我の再発はしてない。足つっただけ」


「そっか」


「あーあ、いけると思ったんだけどなぁ」


その言葉を聞いて私は裕人の首にかかっているタオルをとって背伸びをして頭を拭く


「よーしよし!偉いぞ裕人!よく頑張った!」


「おい、犬みたいな扱いすんな!」


そう言って裕人は顔を上げると予想以上に顔が近く、目の前に裕人の驚いた顔があった


「A…」


いつもと違う雰囲気で名前を呼ばれた私は「うわ、近!」と言って裕人の肩を押して距離を取る


「こんなに間近で裕人の顔見たの久々ー」


そう言って顔を上げると部室の近くまで来ていたので「玄関で待ち合わせにしよ」と言って別れる


その後私たちは着替えて一緒にトレセンを出る


「俺こはぜ屋さんとサポート契約結ぶことになった」


「そっか。よかったじゃん」


「うん」


そう言って笑った裕人の笑顔はなにか吹っ切れたように見えた


「お腹減ったなー!なんか食べて帰ろうよ裕人の奢りで」


「はぁ?なんで俺なんだよ。ここは状況的にお前が奢る所だろ」


「この前ご飯奢ってくれるって言ったの裕人じゃん」


「お前はいつも余計なことばっか覚えてるよな」


「ありがとうございます」


「褒めてねぇよ」


「お店探さないと。高くて美味しい焼肉屋」


「高くては余計だ」


そう言って裕人は私から携帯を奪う


「ちょっと返して!」


裕人はわざと携帯を私の手の届かない所まで上げるため、私は裕人のポケットから携帯を奪う


「残念。パスワードかかってるから」


「どうせ誕生日でしょ」


と言って裕人の誕生日を入力すると承認された


「だっさ」


結局その日は裕人の奢りで焼肉を食べに行きました


4話END

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れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします! (2018年1月13日 21時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです!続きが楽しみです!更新大変だと思いますが、応援してます! (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています! (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年12月11日 3時

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