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平瀬さんが部を去って数日、少しずつ、本当に少しずつ平瀬さんのいない環境にも慣れてきた頃私と立原さんは監督に呼ばれた


「次の世界陸上に向けて強化練習が行われることになった」


「強化練習…」


そんなものがあるのか、と呟く


「うちからは立原が呼ばれた。頑張ってこい」


「はい!」


「あと、A!」


「は、はい!」


「お前はマネージャーとして俺が推薦した。他の企業のベテランマネージャーから学んでこい」


「はい!」


その後練習に戻れと言われた私たちは競技場に向かう


「Aちゃん、頑張ろうね。1人だと緊張するけどAちゃんいるなら落ち着いて頑張れそうだ」


「頑張りましょう!できる限りサポートします!」


練習後あと片付けをしていると後ろから声かけられる


「いいなー強化練習」


「うわ!びっくりした」


「俺も参加したい」


そう言って裕人は隣にしゃがみこむ


「今回だけじゃないって。世界陸上は来年なんだし、またあるかもしれないんだから」


「そうだけどさー」


「みんながどんな練習してるのかしっかり学んでくるよ」


「頼んだぞ、新米マネージャー」


「しっかり練習しとけよ、新米選手」


「お前っ」


「はい、これ倉庫まで持ってくの手伝って」


そう言って裕人に1番重い荷物を持たせる


「なんだこれ、重!」


「ほら、はやくはやくー」


その日の夜、直と一緒に家で過ごしている時に強化練習に参加することを伝えた


「強化練習?」


そう言って直は驚いた顔をした


「そう!ダイワからは立原さんと私が!」


「世界陸上の?」


「そうそう!アジア工業からは誰が参加するのかなって」


「俺」


「ほんとに!?嬉しい!」


「俺も嬉しい。一緒に練習出来るなんて夢みたいだ」


そう言って直は私の両頬に手を当てる


「1日だけだけど、マネージャーとしてしっかり支えるからね」


「テーピングとかしてもらお」


「頑張る」


「そのまま持って帰る」


そう言って直は私を抱きしめる


「それは困るな」


「吉田さん喜ぶよ」


「大はしゃぎしそう。あの人空気読めないから」


「それは俺もなんとなく気づいてる」


直のその言葉に私たちは笑い合う

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設定タグ:陸王 , 毛塚直之 , 茂木裕人
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れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします! (2018年1月13日 21時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです!続きが楽しみです!更新大変だと思いますが、応援してます! (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています! (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年12月11日 3時

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