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それから数日が経ち、12月31日


ニューイヤー駅伝は早朝にスタートするため、私たちは一足先に群馬に来ていた


近くの競技場で練習をして、明日に備えて各自身体を休めるようにと監督から言われホテルに戻ってきた


私は女性ということもありひとり部屋です


ありがとうございます


そう言えばアジア工業やジャパニクスも同じホテルだったなーと思いながら、大地くんからきていた「明日こはぜ屋のみんなで応援に行くよ!」というメッセージに「ありがとう」と返信をした


特にやることもないし、テレビ見て寝るかーなんて思っていると電話が鳴った


携帯を確認すると吉田さんからで、不思議に思い電話に出る


「もしもし?」


「もしもし、Aちゃんごめんね。もうホテルに戻ってきた?」


「はい」


「申し訳ないんだけどさ、今から毛塚の部屋に来れないかな」


「何かあったんですか?」


「あー、うん。毛塚熱出しちゃって。今38度ある。さっき病院で点滴打って、今は部屋で寝てるんだけど、起きた時にAちゃんいたら安心するだろうし」


「熱…?」


「大会の前日だし、無理にとは言わない!」


「いえ、行きます。部屋の番号教えてください」


その後電話を切って私は部屋を飛び出す


直と吉田さんの部屋に着いてチャイムを押すと、申し訳なさそうな吉田さんがドアを開けてくれた


「本当にごめんね、ありがとう」


「いえ、直大丈夫ですか?」


「明日までには下がると良いけど…お医者さんはなんとも言えないって」


「無理しすぎちゃったかな」


そう言って寝ている直の少し赤い頬を撫でる


「起きたらお粥食べさせて、薬飲ませてあげて。食欲ないようだったらゼリーもあるし、あとはスポーツドリンクもある」


吉田さんは私に説明しながらコンビニの袋から色々出してくれた


「これ、全部吉田さんが買ってくれたんですか?」


「あー、うん」


「ありがとうございます」


「むかつく時もあるけど、やっぱ俺にとっては可愛い後輩だし」


そう言って吉田さんは照れくさそうに笑った


「じゃあ俺行くね。何かあったら連絡して!」


「吉田さんどこで寝るんですか?」


「ホテルの人がもうひと部屋用意してくれたからそこで寝る!Aちゃん、毛塚のことよろしくね」


「本当にありがとうございました」


「Aちゃん伝染らないように気をつけてね。監督ももう戻ってこないと思うから大丈夫!」


そう言って吉田さんは部屋を出て行った

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設定タグ:陸王 , 毛塚直之 , 茂木裕人
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れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします! (2018年1月13日 21時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです!続きが楽しみです!更新大変だと思いますが、応援してます! (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています! (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年12月11日 3時

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