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そして休みの日に凛に付き合ってもらって、直へのプレゼントを買いに来た
「やっぱ財布がいいかなって」
「うわ、無難」
「無難で結構ですー」
「陸王でもあげたら」
にやにやしながら凛がそう言うので、睨む
「喜ぶわけないでしょ」
「意外とAからもらったら履くんじゃない。知名度アップ、毛塚に貢献してもらいなよ」
「履かないよ。そんなこと言うなら凛が履いてよ、陸王」
「私は無理。あの会社のじゃないとしっくりこない」
その言葉を聞いて凛がいつも履いているメーカーを思い出す
そんな話をしているとデパートに着き、私たちは1軒1軒見ていく
何件もはしごして、やっと財布を購入できた頃には夕方になっていた
「やっと決まった…」
「お疲れ。そんなことよりめっちゃお腹すいたんだけど」
「私も」
「はい、ごちそうさま」
そう言って凛はお店のホームページを見せてくる
「おいしそう!だけど高そう…」
「まぁ私へのクリスマスプレゼントってことで。さ、行くよ」
歩き出した凛に駆け足で追いつく
「凛、ありがとね」
「いいえー」
そして24日の仕事終わり会うことになっていた私たちはいつもより高めのレストランで夕食をとり、綺麗にイルミネーションで装飾された道を歩く
「きれいだねー」
「そうだな」
「来年は部屋にツリー飾ろっか」
「それ去年も言ってたよ」
「えっそうだっけ」
なんて会話をしていると直が立ち止まり、手を引く
引っ張られるように直との距離が近づくと、あ、キスされると反射的に思った
「みんな見てるよ」
「見てないよ」
「近くに直のファンがいるかも」
「いないよ」
そう言って直は私にキスをした
その後家に帰ってきた私たちは道中買ったケーキを食べる
「なんか最近ケーキをよく食べてる気がする」
「そう?気のせいじゃない?」
心当たりがあった私は目をそらす
「あんまり甘いものばっかり食べてると太るよ」
「直この前軽いって言ったじゃん!」
「この前はね」
「こら」
と言って直の頬を両手で包む
すると直の顔が少しずつ近いづいて来たが私は「あ!」と言って立ち上がる
「なんでこのタイミング…」
後ろから直の声が聞こえたが、私はクローゼットにしまっていた直へのプレゼントを取り出す
「はい!クリスマスプレゼント」
直の所へ戻って紙袋を差し出す
「ありがとう。開けていい?」
「どうぞ」
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れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします! (2018年1月13日 21時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです!続きが楽しみです!更新大変だと思いますが、応援してます! (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています! (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2017年12月11日 3時