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私は小原さんが苦手だ
選手のことを靴を履く道具だと思っているような発言をする
きっとこの人は裕人が怪我をしたら平気で見捨てる
「うちがサポートをするのは厳しい社内審査をパスした本当に選ばれた選手だけだからね」
「はい。俺絶対勝ちますから」
「期待してますよ。村野!彼のために最高のシューズを仕立ててやってくれ」
「はい。もちろんそのつもりではありますが、今度のレース無理をすると故障する可能性があります。休ませた方が…」
「村野さん!ちょっと」
そう言って佐山さんが村野さんを連れていったところで私も裕人のところから離れる
一人になってロードワークのタイムを見返してるとストレッチ中の平瀬さんに声をかけられた
「茂木が心配?」
「はい。また無理するんじゃないかって」
「まぁ無理する茂木の気持ちもわからなくはないけど」
その言葉に私は視線を落とす
「でも私は、裕人に目の前の一戦だけじゃなく、これからあるたくさんの試合に目を向けてほしいんです。ずっとマラソンを続けてほしいんです」
もう挫折を味わって欲しくないから
「Aちゃん…」
「でも、無理するんだろうなぁ」
そう言って監督と小原さんと話す裕人を見る
「愛だね」
「…はい?」
「ところでAちゃん、茂木とはどうなの?」
なにかを企んだような顔でこちらを見る平瀬さんに白い目を向ける
「なにもありませんけど」
「いや、ただの幼馴染には見えないからさぁ」
「ただの幼馴染にしか見えません」
「じゃあ茂木の片思い?」
「幼馴染です!」
「えー?」
「じゃあ私行きますね。裕人に話したいことあるので」
「裕人」
「怒りますよ」
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れな(プロフ) - えさん» クールのクの字もない毛塚ですが、今後ともよろしくお願いします!(笑)私も気になります毛塚と付き合うまでの話…(笑)私にかけるか不安ですが考えてみます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 湖泊さん» 最高の作品とのお言葉、とても嬉しいです(; ;)これからもよろしくお願いします! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
え - れなさん» 思いつきました!回想みたいなかんじで主人公と毛塚が付き合うまでのお話をぜひ読みたいです。ご検討お願いします。 (2017年12月9日 21時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
え - れなさん» 弱気な毛塚すごいよかったです!原作でも詳しくは描かれてないとのことでしたので難しいかと思いますがぜひまだまだ見たい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!厚かましくリクエストなんてすみません。また思いつきましたら書かせていただきます。 (2017年12月9日 9時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
湖泊(プロフ) - れなさん» 最高の作品です!いえいえ! (2017年12月9日 1時) (レス) id: 7c2244ffc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2017年11月8日 22時