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「キュンときた?」


次の日練習後、凛を飲みに誘って昨日のことを話すとそう言われた


「キュンと…まぁかわいいとは思ったけど」


「でも意外。毛塚もAの前だと弱気になるんだね」


「初めて見たからちょっとびっくりした。ねえ、大学時代の直ってどんな感じ?」


「いや毛塚のことは私よりAの方が詳しいでしょ」


「でも私は練習中とか試合直後の直は知らないし」


「同じ大学で同じ陸上部って言っても、短距離と長距離じゃ全然メニューも違うから話もしないよ?私毛塚とほとんど話したことないし。挨拶程度」


そう言われて私は疑いの目を凛に向ける


「そんな顔されても知らないものは知らない」


「けち」


「けちじゃないから。あー、でも部活のメンバーとはあんまり馴れ合わないイメージ」


「へえ」


「明日休みだから飲みに行こう!的なのもないし、部員は全員ライバル!みたいな。まぁ部活の外だったら友達もいたみたいだけど」


「そうなんだ」


「すみません、生ビール2つ」


「はい。かしこまりました」


「でも本気でAのこと好きなんだねー」


飲み物を頼んだ凛はそう言いながら食事を再開する


「え?」


「いやほら、毛塚顔だけはいいから大学の時もやっぱりモテてたわけよ」


「顔だけはって…」


「でも告白されるたびに今は陸上に集中したいって断ってた人が急に彼女作っちゃってさ。ちょっと話題になったよ陸上部で」


「あぁ」


凛のその言葉に直と付き合い始めた当初、大会のたびに明成大の人からの探られるような視線を思い出す


「東西大の情報欲しさに付き合ってるんじゃないかとか」


「ちょっと」


「まぁそんなことないってのは毛塚見てたらなんとなくわかったけど」


「なんで?」


「Aの前だと私たちの見たことない毛塚になる。なんて言うか、優しくなるっていうか。うまく言えないけど、雰囲気も柔らかくなったし」


そう言って視線を上げた凛は私の顔を見て一瞬驚いたような顔になる


「え」


「な、なに」


「A顔真っ赤だけど」


凛は笑いながら私の顔を指さしたため、私は両手で頬を覆う


「Aもほんとに毛塚が好きなんだねー、ラブラブねー」


「からかうのやめて」

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れな(プロフ) - えさん» クールのクの字もない毛塚ですが、今後ともよろしくお願いします!(笑)私も気になります毛塚と付き合うまでの話…(笑)私にかけるか不安ですが考えてみます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 湖泊さん» 最高の作品とのお言葉、とても嬉しいです(; ;)これからもよろしくお願いします! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
- れなさん» 思いつきました!回想みたいなかんじで主人公と毛塚が付き合うまでのお話をぜひ読みたいです。ご検討お願いします。 (2017年12月9日 21時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
- れなさん» 弱気な毛塚すごいよかったです!原作でも詳しくは描かれてないとのことでしたので難しいかと思いますがぜひまだまだ見たい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!厚かましくリクエストなんてすみません。また思いつきましたら書かせていただきます。 (2017年12月9日 9時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
湖泊(プロフ) - れなさん» 最高の作品です!いえいえ! (2017年12月9日 1時) (レス) id: 7c2244ffc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年11月8日 22時

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