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その後皆さんとお話をしていたがこれ以上はお仕事の邪魔になってしまうと思い「宮沢さん、私そろそろ…」と声をかける


「わかりました!Aさん今日はお車ですか?」


「いえ、電車で来ました」


そう言うと大地くんが通りかかった


「大地!Aさんを駅まで送ってきてくれ!」


「え?」


「大丈夫ですよ!道は覚えてますし!」


「別にいいけど。どうせ暇だし」


「じゃあ頼んだぞ!Aさん、ぜひまた来てくださいね」


「はい。今日は本当にありがとうございました」


そう言って作業場を出ると出口のところで大地くんが待っていた


「ごめんね、お手数おかけします」


「いいえ」


「同い年って聞いたし、敬語やめない?」


「あー、うん」


「大地くん、裕人のファンって聞いたけど本当?」


「裕人?」


「あ、ごめん。茂木」


「…ファンって程でもないけど、茂木か毛塚かって言われたら茂木を応援する」


「そっか」


やっぱりこの二人はどこに行っても比べられる対象なんだなと思い視線を落とす


「茂木と仲良いの?」


「仲良いっていうか、幼馴染。会社まで一緒だともう腐れ縁だね」


そう言って笑うと、大地くんも僅かに笑を零した


「いい会社だね、こはぜ屋さん」


「そうかな」


「そうだよ。将来は会社継ぐの?」


「継がない」


「そっか」


大地side


駅までの道を話しながら歩いていると携帯が鳴り、Aさんはポケットから携帯を取り出した


横目でAさんを見るとメッセージアプリの通知で直という人からメッセージが来ていた


内容まで見るのはさすがに悪趣味だと思い顔を上げるともう目の前に駅が見え「あ」と言う声が漏れた


俺の声に反応してAさんも顔を上げる



「あ、駅だ」


いつもは長く感じる駅までの距離が少し短く感じた気がする


「送ってくれてありがとう。裕人に陸王履いてもらえるように私からも言ってみるね」


「ありがとう。親父喜ぶよ」


「じゃあ」


そう言って階段を登るAさんの後ろ姿を見ていたら反射的に「あのさ!!」と声をかけていた


俺の声に反応してAさんは少し驚いた顔をして振り向いた


「よかったら連絡先、交換しない?」

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れな(プロフ) - えさん» クールのクの字もない毛塚ですが、今後ともよろしくお願いします!(笑)私も気になります毛塚と付き合うまでの話…(笑)私にかけるか不安ですが考えてみます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 湖泊さん» 最高の作品とのお言葉、とても嬉しいです(; ;)これからもよろしくお願いします! (2017年12月11日 18時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
- れなさん» 思いつきました!回想みたいなかんじで主人公と毛塚が付き合うまでのお話をぜひ読みたいです。ご検討お願いします。 (2017年12月9日 21時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
- れなさん» 弱気な毛塚すごいよかったです!原作でも詳しくは描かれてないとのことでしたので難しいかと思いますがぜひまだまだ見たい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!厚かましくリクエストなんてすみません。また思いつきましたら書かせていただきます。 (2017年12月9日 9時) (レス) id: 132dc564f2 (このIDを非表示/違反報告)
湖泊(プロフ) - れなさん» 最高の作品です!いえいえ! (2017年12月9日 1時) (レス) id: 7c2244ffc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年11月8日 22時

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