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はぁ…暇だなぁ。


今日は、誰もお見舞いに来ないらしい。


なんだか昨日は、凄く悲しい夢を見た気がするから
ドンウとかが来てくれたら吹っ切れるのになぁ…なんて
窓から差し込む日光に目を細めながら、溜め息をついていた。


そんな日の午後。


突然私の前に現れた、ソンジョンと名乗る少年は

天使のような笑みを浮かべながら、私にこう言った。


「……あのね…僕は、ヌナの彼氏だよ」


最初、それを聞いた時は
本気で驚いた。



けれど、ね。


私には、わかるの。


彼の瞳は
私を通して、他の誰かを見ていた。


私が彼の嘘を見抜いた時
彼の表情が少し変わったけれど、知らないフリをして。



「どうしてそんな嘘を言うのかわからないけど、来てくれてありがとう。今日一人で暇だったの。笑」


とりあえず話題を逸らしてみたけど
ソンジョンは、全然納得いってない様子。


私を見る彼の目つきは悲しげで。


SJ「ヌナ…どうして…??どうして、記憶が無いのに僕を拒絶するの…??」

「え…拒絶…??」

SJ「またそんぎゅ氏に何か言われたの??ねぇ、そうなんでしょ??」

「…え、待っ……何??」


また??


何、またって??


悲しい瞳をしていたソンジョンは
いつの間にか、私を睨みつけるように変わっていて…


SJ「いつになったら、僕を受け入れてくれるの。せっかくヌナの為に、僕は…」


僕は…。


ソンジョンの放つ言葉に
私の奥深くに隠れた記憶が、何かを思い出そうとする。


何。

何を思い出そうとしてるの…??


胸が、ぎゅうっと痛くなって。


「…ねぇ」


私が、ソンジョンに声をかけた時だった。





DW「…おい。お前、なんでここにいる?」


低い声に驚いて
病室の扉へ目を向ければ
そこには、凄く鋭い目つきのドンウが立っていた。


DW「ヌナから離れろ。で、早く帰れ。」


いつものドンウとは全然違う。


今までの事は覚えていないから言い難いけれど
私の知っている限りのドンウは…もっと優しくて、ずっと笑顔だった筈だ。


SJ「………」

DW「…良いのか?ここに居ても。…少しすればホウォンが来るよ??」

SJ「!!」


ドンウの言葉に、ソンジョンが過剰に反応する。


DW「今回はお前の出る幕じゃない…早く帰れ。今回だけはホウォンに黙っててやるから。」

SJ「…っ」

DW「これ以上…ヌナやそんぎゅ氏を傷付けないで」


ドンウは、表情を穏やかなものに変えて。


名残惜しそうに去るソンジョンの背中を見続けていた。


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かたつむり(プロフ) - 軌蘿さんの小説=心のオアシス(((o(*゚▽゚*)o))) (2013年2月19日 3時) (レス) id: afd39e3b81 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - かたつむりさん» わぁー暴走しまくってまいましたーーーー(^q^)笑 妄想暴走…ライムみたいになってますね←笑 ぎゅの赤ちゃん、欲しいっ!!!!!!!← えへ、私が勝手に暴走しちゃったんですけど、そう言っていただけると嬉しいです~笑 (2013年2月18日 21時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - かたつむりさん» …本当ですか??(*ノ▽ノ)ぐふふ、それならもう少し暴走((ry ありがとうございます^^頑張ります~* (2013年2月18日 21時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - きゃ〜っ!!ギュたんの赤ちゃんできちゃうΣ(*゚д゚*)ハッ!! ひとり妄想暴走…(笑) 軌蘿さん、ありがとう!女性ホルモン大放出だわっ☆(≧∀≦*)ノ (2013年2月17日 2時) (レス) id: afd39e3b81 (このIDを非表示/違反報告)
あやさん(プロフ) - 私的には、もう少し暴走OKですよ(笑)応援してます♪ (2013年2月16日 23時) (レス) id: eb2f3687e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:軌蘿 | 作成日時:2013年1月4日 22時

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