そんぎゅ､拾いました｡2−INFINITE−

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【ソンジョンside】


ヌナ｡


僕のAヌナ｡


初めて働いた会社で､僕を助けてくれた天使｡


少し前まであんなに僕に優しくしてくれてたのに

僕が気持ちを伝えたら
ヌナは僕から離れて行ったんだ｡



…悪いヌナ｡



わざと僕を突き放して
僕の事を試してるんだよね？


わかってるよ､ヌナ｡


ヌナはいつかきっと僕の彼女になる｡


その為には…


ホウォン｡


そんぎゅ｡


あいつらが邪魔だ｡


どう始末する??


考えよう｡

じっくり考えて､その機会を待とう｡


これもヌナの為にね｡

































部屋の電気を落として

照明をつける｡


僕のベットのサイドボードには､僕が隠し撮りをしたヌナの写真｡


ベットに座ってから､その写真を手に取り
眠るまで眺めるのが僕の日課だ｡


ヌナは美人なのに､どこか愛くるしさもあって
小さい体なのに､中身は逞しくて､カッコイイ｡


そんなヌナに､最初は憧れていた｡


憧れていたのに
ヌナはどんどん僕の心を開いていって…


ヌナがいけないんだ｡


｢ヌナ…僕ね､今まで欲しい物は全て手に入れてきたんだ｣


写真に美しくおさまるヌナを
指でそっと撫でる｡


｢僕は可愛いでしょ？だから､何でも与えられて…こんなに傲慢に育っちゃったんだよ｣


ヌナが､欲しい｡


ヌナの時を止めて
そのいつまでも美しい姿を愛でていたい｡


ヌナ､もう意地悪しないで…


早く僕の所へきて？


早く…


ヌナ､早く｡


｢僕だけのヌナになって｣





























記憶の何処かで


女性の泣き声が聞こえた気がした｡


.


.


.


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