そんぎゅ､拾いました｡2−INFINITE−

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SK｢Aっおかえり!!｣


いつものように仕事から帰ると
お出迎えしてくれたそんぎゅが､むぎゅっと私を抱きしめてくれる｡


冷えていた体がそんぎゅによって温められて
｢ただいま｣と返しながら､そんぎゅの背中に手を回すと…


ふいに､そんぎゅが少し離れて


SK｢…A､何かあった？｣


私の顔を覗き込みながら､そう言った｡



｢…どうして??｣

SK｢Aの声が､ちょっと震えてる｡｣

｢!!｣

SK｢ソンジョンとか言う奴と､何かあった??｣


…どうして､わかるのだろうか｡

そんぎゅには､全部わかるの??


SK｢俺に､話してみて…｣


優しい瞳が私を覗いて
でも､逃がさないように私を引き寄せて

絶対話すように仕向けられるその行為を
私は心の何処かで望んでいたのかも｡


私以上に私の事を知っているのは､貴方だけだね｡


自然に､ホッとした溜め息が私から洩れた｡


｢………今日､ね｣

SK｢ん｣

｢ソンジョン君が､ホウォン君を睨んでて…『許さない』って｡きっと､私と話してたから…｣

SK｢…………｣

｢私のせいでホウォン君に何かあったら､どうしようって不安になったの｣

SK｢…そっか…｡でもA､ホウォンは男だから､襲われてもきっと大丈夫｣

｢…ほんと？｣

SK｢ほんとだよ､ホウォンは強いから大丈夫｡俺も強いもん!!｣


…その主張､今する??笑


SK｢それに…俺は仕事場にはAを守りに行けないから､ホウォンに守ってもらわないと…｣


そんぎゅの声のトーンが､少し暗くなる｡


ぴったりとくっつくように私を強く引き寄せ､そんぎゅは小さく呟いた｡


SK｢ずっと傍でAを守れないのが､もどかしいよ…｡｣


胸がきゅんと痛い｡


｢そんぎゅ…｡そう言ってもらえるだけで嬉しい､だから頑張れるよ…??｣


そんぎゅの両頬を包んで顔を覗けば､その表情は少し悲しそうで

それ程私の事を想ってくれてると感じ､嬉しい｡


だから､ピアスのついているそんぎゅの耳にそっとキスをして｡


｢このピアスが､そんぎゅの変わりに私を守ってくれる｣


にっこり微笑むと
そんぎゅもつられて笑ってくれた｡


SK｢うれしい｣


…ん､その笑顔が大好き｡


愛おしくて､切なくて
これ以上ないってくらい好きになったから｡


…更にそんぎゅに堕ちていくのが､少し怖いくらい｡


SK｢心はずっとAの傍に居るからね｣


その言葉に､とても救われる気がするよ｡


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