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20.入学/hbc ページ44

※夢主視点
※短編



おろしたての制服はまだ身体に馴染んでいなくて、少し身動きが取りづらい。


でも、ずっとパンフレットで見てきた校舎を前にしてしまえば、そんな不便さも気にしなくなっていった。


ヒーローやヒーロー関係の仕事を目指す人なら誰でも憧れるこの学校。
私はここで夢を叶えたかったのだった。


これから始まる生活への不安と希望を抱えながら、教室へと歩いていった。


無事に教室へ着いて中を覗くと、そこには生徒がまばらにいるだけだった。


黒板に貼られた座席表をじっくりと見て、間違えないよう自分の席を確認する。窓側の前から三番目だ。


1番前じゃないことに安堵しながら席へ行けば、隣の席の人はもう来ていたみたいで。


柔らかそうなアイボリー色に水色のメッシュを入れた可愛らしい男の子が物憂げに頬杖をついて座っていた。


伏し目がちなその目に何が映っているのか、初対面の私には見当もつかなかった。


あまり邪魔しちゃいけないかな、と思ってなるべく音を立てないようにしながら椅子を引く。


しかし椅子の脚が悪いのか私の扱いが下手くそなのか、床と椅子の擦れる鈍い音が静かな教室に響き渡った。


やってしまった…と思いつつ、何事も無かったかのように座る。


「…ぅわ!ごめん気づかんかった、ぼーっとしてて…」


急に聞こえてきた声に思わず肩を跳ねさせてしまった。
隣にいた彼は、先程見た表情とは打って変わって人懐っこい笑みを浮かべていた。


「俺、緋八マナ言います!そちらは?」

『えっと、佐藤A、です』

「佐藤さんな!1年間よろしく〜」

『こちらこそ』


見た目の第一印象はクールな人。
話してみた第一印象は明るい好青年。


ものの数分で180°変わった彼の印象に、不思議がらずにはいられなかった。


「佐藤さんはなんでこの学校来たん?ヒーロー志望?」

『あ、私は戦う方じゃなくて、治療するほうでヒーローを支えたくて。』

「ほぇ〜!ええなぁ!佐藤さんしっかりしてそうやもんな!」

『そうかな、』

「うん!絶対なれるで!あ、こんなん会ったばっかの俺が言うなっちゅう話よな、ごめんな?」

『ううん、そんなことないよ。』


そう伝えれば彼は安心したように息をつき、柔らかな微笑みを浮かべた。


会ったばかりの彼の言葉や表情があまりに温かく眩しくて、私はこれからの学校生活の安泰を確信した。

/sik→←/mrkm



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にゃみ - こんなに早く書いて下さりありがとうございます🥺めっちゃくちゃよかったです🥺🥺頑張ります頑張れます!ありがとうございました!これからも見させていただきます♥️ (2月14日 2時) (レス) id: a7e951352a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - にゃみさん» くすぐり合いっこ、ぜひ次回の更新時に書かせていただきます!素敵なリクエストありがとうございます!!🥹大学勉強など色々大変かと思いますが無理せず頑張ってください…!‍ ‍❤️‍🔥 (2月7日 0時) (レス) id: 075899a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
にゃみ - めちゃくちゃ大好きです🥺🥺更新いつも楽しみにしています✨️もし宜しければ、くすぐり合いっこ的な感じのシチュエーションのリクエストをお願いしてもいいでしょうか?‪‪全然遅くなっても大丈夫です!これを糧に大学頑張ります…! (2月6日 0時) (レス) id: a7e951352a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - ^ - ^さん» コメントとリクエストありがとうございます!🙇🏻‍♀️💞隣の席、次の更新で書かせていただきます!これからもどうぞよろしくお願いします🫶🏻 (1月7日 1時) (レス) id: 075899a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
^ - ^(プロフ) - めちゃくちゃ刺さりました…😭😭😭大好きです🫶もしよろしければ学パロで隣の席のorsお願いできませんでしょうか…?これからも応援しております…🫶🫶 (1月6日 21時) (レス) id: 217d0834ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪兎 | 作成日時:2024年1月4日 17時

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