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/hsrb ページ42

※星導と夢主は同い年



卒業式が終わり、みんなが後輩やら友達やらと写真を撮っている中、私はひとり教室で自席に座っていた。


別に友達がいないわけでもないけれど、なんとなく教室にいたくてみんなの輪には混ざっていなかった。


華やかに飾り付けられた教室に、私だけ。
なんだかすごく特別に思えて、一生このまま時が止まればいいのにとすら思った。


でもそんな私だけの時間は、ある人物によって終わりを告げた。


『あ、星導くん』


そう声をかけると、扉に立つ彼は「ここにいたんですね」と言いながら何も気にする素振りを見せずに教室へ入ってきた。


1人で教室にいる状況を不思議に思わないところが彼らしい。


『なんか用事?』

「寄せ書き、書いてもらいたくて」


彼の右脇には卒業アルバムが挟まれていて、きっと他にも仲の良い人に寄せ書きをお願いしていたのだろうとすぐにわかった。


『やったぁ、なに書いてもいい?』

「変なのはやめてくださいね?もう何人かには書かれてますけど」


彼のアルバムの後ろの方をぱらっと捲れば、そこには色とりどりの言葉たちが散りばめられていた。


『あ、じゃあ星導くんも私の書いてよ』


鞄から卒アルを取り出し、彼に差し出す。


彼はすんなりと受け取ってくれて、黙々と何かを書き始めた。


なんだか今日の星導くんはいつもより大人しくて調子が狂うな、なんて思いながら私もメッセージを書き始めた。




「書けました」

『私もできた!はいどーぞ』


お互いの卒アルを返し、たった今書かれたメッセージに目を通す。


"これからもよろしくお願いします"


未来のことを言っているもんだから、思わず目を丸くしてしまった。


彼らしいと言えばまあ彼らしい言葉なのかもしれないけれど。


「Aさんはどこに行くんですっけ」

『私は県外行くよ。星導くんは?』

「俺はここに残ります。離ればなれになっちゃいますね」

『そうだね』


まるで別れを惜しむかのような声色の彼に、少し嬉しいと思ってしまう。


彼の中に少しでも私の存在があって、何かしら私との思い出があるのかなと思うとそれだけで十分幸せだ。


私の彼への好意が届かなくても、それでいい。
せっかく卒業まで隠し通せたのだから、最後まで隠そうと思っていた。


「今更ずるいって思われるかもしれないですけど」


思っていたのに。



「好きです、Aさん。ずっと好きでした。」

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にゃみ - こんなに早く書いて下さりありがとうございます🥺めっちゃくちゃよかったです🥺🥺頑張ります頑張れます!ありがとうございました!これからも見させていただきます♥️ (2月14日 2時) (レス) id: a7e951352a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - にゃみさん» くすぐり合いっこ、ぜひ次回の更新時に書かせていただきます!素敵なリクエストありがとうございます!!🥹大学勉強など色々大変かと思いますが無理せず頑張ってください…!‍ ‍❤️‍🔥 (2月7日 0時) (レス) id: 075899a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
にゃみ - めちゃくちゃ大好きです🥺🥺更新いつも楽しみにしています✨️もし宜しければ、くすぐり合いっこ的な感じのシチュエーションのリクエストをお願いしてもいいでしょうか?‪‪全然遅くなっても大丈夫です!これを糧に大学頑張ります…! (2月6日 0時) (レス) id: a7e951352a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - ^ - ^さん» コメントとリクエストありがとうございます!🙇🏻‍♀️💞隣の席、次の更新で書かせていただきます!これからもどうぞよろしくお願いします🫶🏻 (1月7日 1時) (レス) id: 075899a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
^ - ^(プロフ) - めちゃくちゃ刺さりました…😭😭😭大好きです🫶もしよろしければ学パロで隣の席のorsお願いできませんでしょうか…?これからも応援しております…🫶🫶 (1月6日 21時) (レス) id: 217d0834ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪兎 | 作成日時:2024年1月4日 17時

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