14.バレンタイン/inm,kyng ページ28
※夢主視点
※会話文多め
・伊波ライ(同棲してる)
「おはよぉ」
眠そうに目を擦りながら、ライくんはリビングへ顔を出した。まだ頭がしっかり起きていないのか、心做しか言葉がぽやぽやとしているような気がする。
『おはよ、ライくん。今日何の日かわかる?』
「今日〜?何日だっけ」
『14だよ』
「…あ、バレンタイン?」
『ぴんぽーん!てことではい、ハッピーバレンタイン』
そう言って昨日作っておいたチョコを渡した。
彼のことを想って、見た目もそれなりにラッピングもしっかりしたつもりだ。
包装されたそれを渡すと、彼は大きく目を見開いて
「え、やったあ!ありがとうA!」
と笑いかけてくれた。その笑顔が本当に明るくて、見ているこっちまで気分が明るくなってきた。
「開けていい、?」
『どうぞ』
そう返事をすれば、終始嬉しそうに顔をほころばせながらラッピングを丁寧に開けていった。そして姿を見せたマカロンに、彼は「わぁ!」と声をあげた。
「これ作った…んだよね?!すごすぎ!美味しそー!」
あまりに褒めてくれるので、だんだん気恥ずかしくなって、へへっとだらしない笑みを零してしまう。
彼が喜んでくれてよかった、と心の底から思った。
「ほんとにありがとう、…大好き」
・小柳ロウ(学パロ)
「あ゙〜めんどくせえ」
朝来るなり、そんな声をあげる彼に思わず苦笑してしまう。
聞いてみると、朝から机やら下駄箱やらに数々のお菓子を入れられていてうんざりしているんだとか。なんと贅沢な悩みなんだろう。
『なんて贅沢な…』
「でもあんま関わったことねえ奴からも渡されるし、何入ってるかわかんねえし…。普通に怖ぇ」
『確かにね、それがモテる男の宿命だよどんまい』
そう励まして(?)あげると、彼はさらに深くため息をついた。
せっかく私もあげようと思っていたけれど、迷惑ならあげない方がいいだろう。そう思って、出しかけていたお菓子をそっと鞄の中にしまい直そうとしたときだった。
「Aはねえの?」
『え?』
「あ、いや…別にねえならいいけど」
『あるけど…いらないなら叢雲くんとかにあげてくるから無理しなくていいよ』
「お前のは欲しい」
そんなことを言われて正気でいられる人がいるだろうか。少なくとも私は無理だ。
開いた口が塞がらないとはまさにこのことだろうと思った。
「…くれんの?」
『ア、ハイ、ドウゾ』
ぎこちなく包みを渡せば、彼は
「ありがと」
と小さく笑った。
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にゃみ - こんなに早く書いて下さりありがとうございます🥺めっちゃくちゃよかったです🥺🥺頑張ります頑張れます!ありがとうございました!これからも見させていただきます♥️ (2月14日 2時) (レス) id: a7e951352a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - にゃみさん» くすぐり合いっこ、ぜひ次回の更新時に書かせていただきます!素敵なリクエストありがとうございます!!🥹大学勉強など色々大変かと思いますが無理せず頑張ってください…! ❤️🔥 (2月7日 0時) (レス) id: 075899a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
にゃみ - めちゃくちゃ大好きです🥺🥺更新いつも楽しみにしています✨️もし宜しければ、くすぐり合いっこ的な感じのシチュエーションのリクエストをお願いしてもいいでしょうか?全然遅くなっても大丈夫です!これを糧に大学頑張ります…! (2月6日 0時) (レス) id: a7e951352a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - ^ - ^さん» コメントとリクエストありがとうございます!🙇🏻♀️💞隣の席、次の更新で書かせていただきます!これからもどうぞよろしくお願いします🫶🏻 (1月7日 1時) (レス) id: 075899a0c9 (このIDを非表示/違反報告)
^ - ^(プロフ) - めちゃくちゃ刺さりました…😭😭😭大好きです🫶もしよろしければ学パロで隣の席のorsお願いできませんでしょうか…?これからも応援しております…🫶🫶 (1月6日 21時) (レス) id: 217d0834ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪兎 | 作成日時:2024年1月4日 17時