西谷side2 ページ37
日向：「あの…西谷さん」
西谷：「?」
日向：「“旭さん”て誰ですか?」
田中：「!不用意にその名を出すなっ」
西谷：「…烏野の…エースだ一応な」
日向：「エース…!」
西谷：「?なんだよ」
日向：「………」
「…おれエースになりたいんです…!」
西谷：「あっ?」
影山：「あいつまだあんな事…!」
日向：「何年か前の“春高”で烏野のエースの“小さな巨人”見てから絶対いいう風になりって思って烏野来ました!」
西谷：「その身長でエース?」
日向：「………」
西谷：「いいなお前!だよな!カッコイイからやりてええだよな!いいぞいいぞなれなれエースなれ!」ドンム!
日向：「!?」
西谷：「今のエースより断然頼もしいじゃねーか!」わはは!
「けどやっぱ“憧れ”と言えばエースかあ」
日向：「ハイ!エースカッコイイデス!」
西谷：「“エース”って響きがもうカッコイイもんなちくしょう」
「“エーススパイカー”っていう花形に比べたらセッターとかリベロはパッと見地味だもんな」ムッ まあまあまあ
「けどよ 試合中会場が一番“ワッ”と盛り上がるのはどんなすげえスパイクよりスーパーレシーブが出た時だぜ 高さ勝負のバレーボールでリベロは小っちぇえ選手が生き残る唯一のポジションなのかもしんねえけど俺はこの身長だからリベロやってるワケじゃねえ」
「たとえ身長が2ｍあったって俺はリベロをやる スパイクが打てなくてもブロックができなくてもボールが落ちさえしなければバレーボールは負けないそんでそれが一番できるのはリベロだ」
日向：「〜〜!〜かっカッコイイッ」
西谷：「!!!バッバカヤロウ!そんなハッキリ言うんじゃねーよんニャロー! ガリガリ君2本食うか!」
日向：「オス!」
西谷：「ソーダ味とナシ味な!」
日向：「オス!」
西谷：「ーーでお前の特技は?“エース志望”」
日向：「えっ」
西谷：「レシーブはへったくそだしな」
日向：「うっ」
西谷：「なんかあんだろ」
日向：「…お……とり…」
西谷：「あ?鳥?」
日向：「おっ囮…」
西谷：「?なんでそんな自信無かげに言うんだ」
日向：「…“エース!”とか“守護神!”とか“司令塔!”とかと比べてなんかパッとしないっていうか…」
西谷：「呼び方なんて関係無えだろ」
日向：「でも…」
西谷：「お前の囮のお陰で誰かのスパイクが決まるならお前のポジションだって重要さは変わんねえよ“エース”とも“守護神”とも“司令塔”ともな」ウンウン
途中ですが…次行きます!
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作者名：コナン | 作成日時：2020年3月4日 9時
