【Tale of JUMP】イエロー・ライト～失われた記憶～ (ページ8)

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第5場面③ ページ8

語り：岡本圭人

山ちゃん「まぁ、自己紹介はこのくらいにしておいて、そろそろ、お前が誰なのかと、どうして入院してるのかについて話そうと思う。」

光くん「うん。」

山ちゃん「お前の名前は八乙女光。年齢は27歳。ここに入院することになったのは、交通事故に遭ったからなんだ。」

光くん「交通事故？」

山ちゃん「そう。お前は、龍太郎の弟で俺たちの後輩の森本慎太郎と夕食をとった後、帰り道で車に轢かれて、そのときに負った頭のケガが原因で記憶を失ったんだ。」

光くん「そうなんだ･･･。」
光くんは頭の包帯を触りながら言った。

知念「慎太郎は、救急車が来るまでの間、光くんの手当てを一生懸命してくれたんだよ。」

光くん「じゃ、会ったらお礼言わなきゃ。」

「事故に遭ってからも、お前は3日間昏睡状態だったんだ。だから、意識が戻って･･･、ホントに･･･ホントに良かった･･･。」
事故当時の事を思い出し、俺は思わず泣いてしまった。すると、隣にいた裕翔が、俺の背中をさすってくれた。

光くん「ごめんね･･･。心配かけて･･･。」

光くんのその言葉にも、俺は黙って首を横に振ることしか出来なかった。

裕翔「記憶、早く戻るといいね。」

光くん「うん。」

光くんの〝闘い〟が始まった。