【Tale of JUMP】イエロー・ライト～失われた記憶～ (ページ5)

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第4場面ページ5

語り：山田涼介

俺たちはその後、光くんの主治医に呼び出された。

光くんの主治医「八乙女さんは、全生活史健忘です。」

薮くん「ぜんせいかつしけんぼう？」

光くんの主治医「はい。事故による頭部外傷の影響で、事故以前の自分に関する記憶が一切無くなっている状態です。」

伊野尾ちゃん「先生、八乙女は大丈夫なんでしょうか？」

光くんの主治医「記憶の手がかりとなるもの、例えば八乙女さんの場合、芸能活動をなさってますので、それに関するものなどに触れさせてあげてください。そうすれば徐々に記憶は戻ってくるはずです。」

伊野尾ちゃん「そうですか。」

光くんの主治医「ただ、頭部外傷による全生活史健忘の場合は、症状が複雑化する場合がありますので、注意してください。」

薮くん「分かりました。」

光くんの主治医「それと、ケガのほうですが、頭のほうは頭蓋骨にヒビが入っています。しかし、脳に損傷はありません。右足は全治1ヶ月の骨折です。リハビリを着実におこなっていけば、次第に良くなっていくでしょう。」

「分かりました。先生、よろしくお願いします。」

光くんには、少しでも早く俺たちの事を思い出してほしい。
出来る限りそばに居てやろう。