恋スル。Ｎozomu.K (ページ7)

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また1週間が始まる。

月曜日。

涼「おはよう！」

教室に入ると涼華がもう来ていた。

『おはよう。』

涼「どーかした？

すっきりした顔してる。」

『まぁね。笑笑

小瀧くんのこと、ちょっと気になるなーって笑笑』

涼「え？！

もしかして、ソレは恋の予感？！」

『そんなんじゃないよー。

小瀧くんもよく河川敷に来てたんだって。』

涼「そーなの？

もしかしたら、会ってたかもね。

小さいとき笑笑」

『かもね。

なんか、お母さんを思い出したなー』

涼「辛かったもんね。」

涼華は私の過去を知っている。

私の母の話にそんなに触れないのは彼女の優しさ。

今日が始まるチャイムが鳴る。

小「おはよう！」

それと同時に小瀧が、教室に入ってきた。

『おはよう、』

小『なぁ、松井さん。

散ってきたなぁ。』

そう言いながら窓の外を指さす。

指の先にはクラス発表の時には満開だった桜が散り行く姿。

『ほんとだね。

なんか、儚いなぁ。』

小「そやなぁ。

なぁ、知ってる？

サクラの花言葉って精神の美。

松井さんって桜みたいな人やなーって思うねん。」

『そんなに綺麗な心を持てたら私も悩みなんてないよー。』

俺は松井さん、心が綺麗やと思うけどなー、

そう呟きながらほほえむ彼。

少し照れるけど、なんか魅力を感じた。

『ありがとう。』

小瀧くんこそ、綺麗な心を持ってそうだけどなぁ。