恋スル。Ｎozomu.K (ページ14)

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#13 ページ14

放課後、小瀧くんを呼び出してみることにした。

『…小瀧くん。

まず、言いたいことがあるの。

好きになってくれてありがとう。

私、今まで通り、隣でおしゃべりとかしたい。

…それって、もう…

無理な事かな？』

小「…

俺、松井さんの事、どうしても嫌いになれへんねん。

どんどん好きになってるから。

…俺もずっと喋りたかった。

でも、悪いシチュエーションばっかり考えて、話しかけられへんかってん。

気使わしてもうて、ごめんな。」

『あのね、私、小瀧くんって謎が多いイメージなの。

やっぱりピアスの事とかを引きずってて。

私は小瀧くんの事をあんまり知らない。

だから、これから小瀧くんの事をもっと知ろうと思う。

謎解きみたいな感じで笑笑

もし、その謎解きが終わるまで待っててくれるなら、

私、小瀧くんの事を真剣に考えようと思うの。』

小「ほんまに？！

俺はいつまでも待ってるから。

また、桜がピンクに色付く時も、

それを通り越しても、

ずっと待ってるから。」

『ありがとう笑笑』

季節の巡りを桜で表現する彼は、

よっぽど桜に思い入れがあるんだろう。

最近は気にしていなかった桜の木は鮮やかな緑色の葉を輝かせていた。

話したあと、じゃあな！って部活に向かう彼の後ろ姿はなんだか活き活きしていた。