14 ページ14
・
「標、！」
彼は、私の顔を見ずに
腕だけを引っ張りどこかへ連れていく
そして、外の裏道のような場所で
標に、壁へ押し付けられる
「しる、っ」
突然、標の唇が私のに重なる
そのキスは、荒々しくて、
彼の目には私は写っていない
「っ、ぁん、、」
一瞬口が離れたから、
めいいっぱい息を吸い込むとまたキスが始まる
なんでこんなことになってるの、？
唇を必死に食べるように、キスをする標
私は、それについていくので精一杯で。
も、むり、、、
息が続かず、標の胸をトントン押す
そしたら、素直に離れてくれた
私の顔を見たら、目を大きく開けて
標は、私の目の下を指でなぞる
標「ごめん、」
今気がついたけど、
私の目から涙が零れていたみたいで
その涙のあとに、標はちゅっと暖かいキスをする
私を挟むように両手で壁に手を付き、
標は顔を下に向けて私の肩におでこを合わせる
標「ごめん」
2回も言った彼のその3文字には
どんな思いが込められているのか
さっきまで喧嘩していたこと？
私をセイギさんにたくそうとしたこと？
……今のキスのこと？
きっと、3つとも全部
「標、」
私は彼の名前しか呼べなかった
標に、かける言葉さえも出てこないんだ
標「Aのことになると、周りが見えなくて、」
私は標の、上下に動く肩しか見えない
でもわかる、
標のこんな表情……本当に見たことがない
「ん、」
どんどん襲ってくる、涙に
唇を噛んでぐっと耐える
標「こんなことしたくなかったけど、」
ちょっとずつ、標の目は私を見る、
標「さっき、Aがあいつらに無理やりキスされてたの思い出したら、体が勝手に、」
標「それに、セイギにまでキスされたし、」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんず(プロフ) - ヴィクトリアスさん» そうなんですか！ご期待に添えず、申し訳ございません……。 (2018年10月28日 23時) (
レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
ヴィクトリアス - そうなんですか。私、デビュー組のファンなんですけど、お話を読んでいて少し気になったのでコメントさせていただきました。 (2018年10月28日 23時) (レス) id: 9ea0283388 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ヴィクトリアスさん» はじめまして！ありがとうございます！担当様のお名前を出すのは控えさせて頂きますが、この標くんを演じている佐藤龍我くんではないです！ (2018年10月27日 13時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
ヴィクトリアス - はじめまして！お話すごく面白いです！ いきなりですみません、あんずさんの担当様は、誰ですか？ (2018年10月16日 21時) (レス) id: 9ea0283388 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - おいねっちさん» 終わっちゃいましたね...。分かりました！ご期待に添えるかわかりませんが、これからもよろしくお願い致します！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんず
| 作成日時：2018年8月26日 23時
