九話 ページ10
山崎に近寄って見れば、
脇腹から血を流していた。
『 山崎、!?何があったの!? 』
「 へへ、ちょっとしくじっちゃいました。」
バツが悪そうに苦笑いを浮かべた山崎はそのまま
気を失った。
「 オイオイ、こりゃちっとヤベーな。」
土方さんがそう呟く。
「 何を考えてるのか分かりやせんが、男に二言はありませんよ。俺ァ、この任務を投げ出すつもりなんて更々ねェんで。」
目を閉じたまま腕を組みそう答える総悟。
『 私も、男じゃありませんが二言はありません。私達がそう安々、殺られると思いで? 』
嫌味ったらしくそう言えば、苦虫を噛み潰したような
顔で唸る土方さん。
「 とにかく、ザキを医務室へ運んでくれ!! 」
『 私が運びます。』
そう言えば何か言いたそうな顔をした近藤さんを
そのままに、山崎をひょいっと横抱きにして医務室
へと足を運ぶ、付いてきていた総悟に医務室の扉を
開けるように諭せば中へと入る。
「 どうかされましたか、、って、山崎さん?!?! 」
医療班隊隊長が其処に居たのでこの事は他言
するなと口封じをし、山崎を預ける。
幸い、血の量の割には傷は浅く命に別状は無いとの事。
ひとまず安心だ。
再び近藤さん達が待っている部屋へと急ぐ。
「 近藤さーん、山崎の奴を医務室へ運びやしたー。」
『 運んだのは私ね。』
襖を開けて中へ入ると...
「 おやおや、貴方達が真選組の、、中々の手練と聞いていたのでどんな方達かとおもえば、いやはや、お若いでは無いですか。しかし、ひとりは女性、本当に我々の力になれるかどうか。」
『 ... なら、試してみるか? 』
其処に居た天人の台詞が終わると同時に刀を鞘から
抜き、ソイツの首筋に当ててやる。
「 こ、コラ!!(人1)ちゃん!! 」
そう言われては仕方がない、渋々と刀を収める。
「 いえいえ、良いのですよ局長殿。...ははあ、流石ですねぇ。あの一瞬で私の背後に周り首筋に刃を当てるとは。」
恐怖から出た汗を懐から取り出した手拭いで
拭き取るソイツ。誰だ。
「 近藤さん、其奴ァ誰ですかィ? 」
「 この方は、俺達真選組に隊士の要請を頼んできた幕府の忠臣の御人だ。」
...コイツが今回の首謀者か。さしずめ、私達が
監察方を出すのも見越していたのだろう。
「 怖い顔...。さて、準備は既に整っておりますので、直ちに参りましょう。」
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黒猫♪♪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2018年2月3日 13時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 続きが気になって仕方ありません!!! (2016年12月27日 22時) (レス) id: 7676931304 (このIDを非表示/違反報告)
磯辺もち - こんにちは!。わたし暗殺教室と銀魂大好きでこういう作品待ってました!。本当面白いです。これからも楽しみにしてるんで更新頑張ってください。応援してます!。長々とすみませんそれでは!(・ω・)ノ (2016年3月30日 20時) (レス) id: 7d9637dffb (このIDを非表示/違反報告)
血紅桜 - 超楽しみにしてますね!!(返信は大丈夫ですよ) (2016年3月26日 16時) (レス) id: b0ef7b1cd8 (このIDを非表示/違反報告)
きちせ(プロフ) - 血紅桜さん» おああああああ!!!!!!!!コメントありがとうございます!!応援して下さるとは感謝感激ひなあられです!!!(古い)オチはですねー、銀魂キャラの中から決めようと思ってまして、候補としては、真選組のメンバーから決めたと思ってますww楽しみにしてて下さい(( (2016年3月26日 15時) (レス) id: 8c878fdf7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月26日 13時