嘘だよって笑ってよ。 (ページ10)

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JN 「最近どう？慣れてきた？」

『だいぶ慣れました！』

JN 「そっか、よかったよかった！」

いつまで経っても優しい優しいソクジン先輩のおかけで仕事が身についてきたわたし。

それでもまだまだヘマしたりするけど、そんな時は心強いソクジン先輩がいるから安心だ。

YG 「おい、A」

『はい！』

YG 「３番のオーダー頼むわ」

『あ、行ってきます！』

ミスが少なくなったからなのか。

ミン先輩からの新人呼びが無くなり、下の名前で呼んでくれるようになったのも成長だと思う。

…あと、少しだけ仲良くなれた気もする。

人見知りでもほぼ毎日顔を合わせるようになると、親しくなれるものだね。

最初はどうなることかと思ったけど安心だよ。

『お待たせいたしました！ご注文をお伺いします！』

オーダーを受けるのはもう慣れたもんだ。

緊張もしないし、噛まないで出来るんだから！

「 …え、めっちゃ可愛いじゃーん」

『 …はい？』

「 Aちゃんって言うんだ！」

『 …は、はい』

「えー名前も可愛いね」

胸元につけてある名札をじっくり見て、ニヤリと笑ってくるお客様。

耳にはピアスがたくさん付いていて、金髪に近い髪色がすごくチャラさを表している。

もう一人のお客様も同じような感じの方だ。

『 …あの、ご注文お伺いしてもよろしいですか？』

顔が引きつらないように、なるべく表情に気をつけて対応するけど、早くこの場から離れたい。

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