嘘だよって笑ってよ。 (ページ9)

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着替えが終わり、お客様がいなくなった店内に行ってみると美味しそうなサンドイッチが並んだテーブルにスマホをいじって座ってるミン先輩。

１つのテーブルに２人分のお皿が用意されてるんだから、ミン先輩の前に座らなきゃならなくて少し気まずい。

ミナさんどこ行っちゃったの…？？

『 …し、失礼します』

YG 「 …ん」

わたしが来たことを確認すると、スマホを片付けるミン先輩。

ミン先輩のお皿のサンドイッチはまだ手がつけられていない様子だ。

…もしかして食べるの待っててくれたのかな？

そうだとしたら、すごく嬉しい。

YG 「 …いただきます」

『ふふ、いただきます！』

無愛想なミン先輩なのに、きちんと手を合わせて〝いただきます〟を言っている姿がなんだか可愛くてついつい笑ってしまった。

YG 「 …うま。」

『美味しいですね！』

ミン先輩の独り言を拾ってみたら、少しだけ笑って目を見てくれた…気がする。

…きっと本当に人見知りなだけで、中身はいい人なんだろうなぁ。

勝手に怖い人なんて決めつけてごめんなさい。

『あの、』

YG 「ん？」

『今日は足引っ張ってばかりですみませんでした。』

YG 「 …謝ることじゃない。新人なら当たり前だ」

『 …は、はい』

YG 「俺も最初はそんなんだったし気にすんな」

『あ、ありがとうございます』

思ってもみなかった答えに戸惑っちゃったけど、やっぱり心はあったかい人だって確信できた気がする

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