嘘だよって笑ってよ。 (ページ12)

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JN 「大丈夫だった？何もされてない？」

『は、はい！大丈夫です』

JN 「あんな客いつか来るだろうと思ってた、笑」

『あの、助けてくれてありがとうございました！』

JN 「んーん、助けられてよかったよ」

裏に連れてきてくれて、わたしの肩をポンっと叩くソクジン先輩

もしあの時、先輩が来てくれなかったら今頃どうなっていたんだろうと考えるだけで嫌になる。

JN 「というか、ごめんね？」

『え？』

JN 「彼氏なんて嘘ついて。」

『あ、あぁ！謝らないでください！！』

申し訳なさそうに謝ってくれるけど…、

むしろ、嬉しかったからなんとも言えない。

というか、彼女と嘘をつかせてしまったことを謝りたいくらいだ。

JN 「でもああいう客はしつこいから、釘を刺しておかないとと思ってね」

『 …なるほど』

JN 「もしまたあんなことがあれば、店長とかユンギとか俺とか、呼んでくれたらいいからね」

『はい、ありがとうございます！』

…お礼は言ったものの、もしまた次があれば自分で対応が出来るようにしなくちゃな。

後で接客マニュアル読み直そう。

JN 「 …怖かったでしょ？」

『 …あ、まぁ、少しだけ、笑』

JN 「 Aちゃん可愛いから、これからもこんなこと多そうで心配だよ」

『やっ、可愛くなんかないですよ』

JN 「ふふ、笑でもちゃんと守るから、安心してね？」

『 …あ、ありがとうございます。』

最後の最後に顔を覗き込んで、頭を撫でられるからもう顔から火がでそうだ。

ソクジン先輩はなにも気にせずにまた仕事に戻っちゃったけど、わたしこの顔じゃまずいよ…。

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