嘘だよって笑ってよ。 (ページ11)

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「 Aちゃんは高校生？」

『 …あの、』

「今日は何時終わり？」

さっきから何も変わらない状況。

…こんな時はどう対処すべきなの？

お客様だから下手な態度は取れないし。

『 …あの、ご注文を…、』

「連絡先教えてよ～」

しつこいお客様はスマホを取り出して、連絡先を交換する気満々だ。

…どうしたらいいの？

JN 「失礼いたします、お客様」

「あ？」

半分泣きそうになってた所にソクジン先輩が登場。

わたしとお客様の間にそっと入り、先輩の背中の後ろにわたしを隠してくれる。

JN「わたしが代わりに対応いたします。」

「 Aちゃんでいいから、引っ込んどけ」

JN 「 …A、可愛いから声かけたくなりますよね？」

「は？」

JN 「でも実は僕の彼女なんです。だから、手を出さないでもらってもいいでしょうか？」

爽やかだけど力のこもった目で、お客様にコソッとお話しするソクジン先輩。

か、か、彼女なんて…。

わたしを助けてくれる口実だと分かっていても、ドキっとしてしまうのは馬鹿だよ。

「 ……… 」

JN 「私情を挟んでしまい申し訳ございません。
…ご注文をお伺いしますが？」

「 …や、もういいわ」

席を立ってお店を出て行くお客様。

ソクジン先輩のようなイケメンには敵わないと分かったのかな？

…はぁ、怖かった。

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