【月島蛍】月島、彼女に惚れ込んでます

#3 谷地side ページ3

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夜、眠りかけていた時

喉の乾きで目を覚ました。









時間は何時くらいかな……

ハッキリしない頭で考える。







「うちはね〜、やっぱり赤葦かな〜」

「あ、かっこいいもんね」



先輩方の会話が、まどろみの中で聞こえる。




「烏野ではやっぱり菅原くんじゃない？」



その会話で、私は完全に目を覚ました。

バサッ、と布団を剥ぎ取って起き上がる。




「あ、仁花ちゃん。どうしたの？」


その音に反応した清水先輩が私に声をかけてくれる。


寝起きに清水先輩の姿をこの目に映すことができるなんて…！
幸せだなぁ。









「の、喉が渇いたので水を買ってきやす！！」


よいしょ、と立ち上がりドアの方へ歩く。







「いってらっしゃーい」




白福先輩の言葉を背に、私は部屋を出た。









1人で、暗い廊下を歩く。



ヒィィ……お化けなんていませんように、いませんようにっ！！！！








と心の中で念じながらしばらく歩くと、自販機の灯りが見えてきた。




そこで私はほっとした。



のも束の間。









「なにそれ。バカなの？」

「ヒッ」




聞き覚えのある声が聞こえてきた。




私は壁に張り付くようにしてそっと自販機コーナーを覗く。









するとそこのソファーに

月島くんの姿。




しかもどうやら電話中のよう。






誰と電話してるんだろ……



あ、Aちゃんかな

月島くん楽しそうだし。






「うん。凄い凄い」






ホント月島くんって、Aちゃんのこと大好きなんだなぁ


なんか、いつもと雰囲気が違うもん。









「うん、分かってるから。Aこそ、怪我とかしないでよね」








優しいなぁ、月島くん。



っていうか、こんな盗み聞きしてたら私殺されるっ！？









「……大好きだからね。おやすみ」









……ｯああああああああああああああああ！！！




わた、わ、私は今、絶対に聞いてはいけないことを聞いてしまった！！！！！！！！



だって、あの月島くんが大好き、だなんて！！









私はすっかり、喉が乾いていたなんてことを忘れてしまっていた。


その後私は、猛ダッシュで部屋に戻ってすぐさま布団に潜った。









その日は、誰かに暗殺されるか心配で一睡もできなかった。



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更新遅くなってすみません。


これから更新めちゃくちゃしてくので、よろしくお願いします(?)

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