シェアハウス物語17

・ ページ7

N.K.side

勝利のことはもちろん心配だったけど、書かなきゃいけないアンケートがあって

勝利の看病は聡ちゃんにお願いして、自室でアンケートを書いていた


聡「けんてぃー…ちょっと、いい？」

2時間ほど経って、聡ちゃんが部屋にやってきた


どうしたんだろう

何かあったかな



健「いいよ。どうした？」

聡「勝利がちょっとしんどそうで…」

えっマジか


てっきり、ゆっくり寝ればすぐに熱も下がるだろうと思っていたけど…

しんどくなっちゃったか…



健「勝利、大丈夫か」

勝「んぅ…けんてぃー…」

あー…なんか、ほんとにしんどそうだな


聡「ずっと寝てたんだけど、起きたらかなり悪化してて…」

健「そっか…」

食欲もなく、お昼ご飯も何も食べられなかったらしい

熱を測ると39℃近い高熱

頭痛もかなり酷いみたいで、頭を抑えながら苦痛そうに顔を歪めている



熱もかなり高いし、体調もむちゃくちゃ悪化してるし


聡「病院、行った方がいいよね…？」

健「そうだね」

車を俺が出すから病院へ行こう、と言いかけたけど


勝「あっ、…、」

健「ん？どうした？」

その言葉を、勝利が止めた



勝「病院は、いいや…」

聡「えっ、でも体調悪そうだし…病院行った方がいいよ」

勝「でも頭痛いし、体がしんどいから、病院まで動きたくない…。もうちょっと、寝たい…」


あー…そっか…

病院行きたくないほど体調悪いのか

それなのに、強引に病院へ連れていくのも可哀想だよな



それに、まだ朝飲んだ薬が効いていないだけで、あと数時間眠ったら薬が効いてすっかり良くなるかもしれない



健「うん、分かった。じゃあ、もうちょっとゆっくり眠って、また悪くなるようだったら病院行こう」

勝「うん、ありがとう…」


お腹を優しく叩いてあげると、あっという間に眠った

久しぶりにこんな高熱出して、疲れちゃったよな



聡「けんてぃー、まだお仕事あるでしょ。部屋で仕事してきていいよ」

健「えっ、いやいいよ。勝利のこと心配だし」

聡「でも、きっと当分起きないから。
何かあったらけんてぃーのこと呼びに行くから、大丈夫だよ」


勝利のことはもちろん心配だけど、書かなきゃいけないアンケートが山ほどあるのも事実



健「…じゃあ、お願いするわ」

聡「うん！任せて！」

勝利のことは聡ちゃんに任せて、俺は自室へ戻った

・→←Sunny Side【S.S.】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す