シェアハウス物語17

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K.F.side

風「…なんだあれ」

勢いよく閉まった扉を呆然と眺めながら、つぶやいた


えっなに、そんなに我慢してたの？

別に言ってくれれば良かったんだけど


10年以上一緒にいても、中島の行動は相変わらず予測不可能で不思議だ





聡「あっ風磨くんお疲れー！」

マリ「風磨くんにもお菓子買ってきたよ！」


5分ほど経って、中島かと思ったら帰ってきたのは勝利達3人だった


聡「これ、風磨くん好きだよね！」

風「おっありがとう」

マリ「けんてぃーにも買ってきたのに！まだかな〜」

中島、遅いな…


あー…もしかして、そういうこと…？

こんな寒い日に春服で撮影してたから、腹冷えたのか


そう考えると、急に話を全く聞かなくなったことも、勢いよくトイレに駆けて行ったことも、今、全然帰ってこないことも、なんか色々説明がつく



風「マリウス、それお前達で食べていいよ」

マリ「え、なんで？これ、けんてぃーに買ってきたんだよ！」

風「あいつ、ケータリング結構食べたみたいで腹いっぱいみたいだよ」

マリ「そうなんだ…、じゃあ食べちゃお！！」


打ち合わせ中も、ちょっと気にしてた方がいいかな…

まぁ、冷えただけならすぐ良くなるか



.



健「ごめ、っ、ちょっと休憩させて」

風「あぁうん。じゃあちょっと休憩」


休憩、と言った瞬間、中島は勢いよく外へ出て行った


打ち合わせが始まって約2時間

休憩を取るのは、これで3回目だ




勝「…けんてぃー、体調悪そうですね」

風「んー」

最初は中島も誤魔化してたみたいだったけど、さすがにもう誤魔化せなくなってきていた


風「今日、外での撮影だったんだって」

聡「え！？こんなに寒いのに！？
お腹冷えちゃったんだ…」


冷えただけなら、すぐに落ち着くかなと思ったけど…

思っていた以上に腹痛が酷いらしい



どうしてもやらなきゃいけない打ち合わせは終わったし…今日は、早めに終わらせた方が良さそうだな…

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