シェアハウス物語17

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N.K.side

撮影が終わって、午前の仕事はこれで終わり

午後からは事務所に移動して、メンバーで打ち合わせ


健「お疲れ…」

風「おっ、お疲れ」

なんか、別にそんな大変な仕事じゃなかったのに…
あの寒さが体に響いてて、疲労感がすごい



風「弁当、ここで食べちゃってだって。マネージャーが適当に買ってきた」

健「ん、分かった。勝利達は？まだ？」

風「いや、もう3人とも食い終わってコンビニ行った。お菓子買いに行くって」

健「そっか」

そっか…3人とも、元気にコンビニ行ったのか

元気そうで何より…


風「なんか、疲れてますね」

健「…ん？あ、ごめん」

風「別に謝ることじゃないでしょ」

菊池だって疲れてるだろうから疲労感を出すべきじゃないって分かってるけど…

あの寒暖差が思った以上に体にきてて、なんかしんどい…



風「…なんかあった？」

健「いや、大したことないんだけどさ。
俺、撮影が外だったんだよね」

風「え、マジ！？今日、むちゃくちゃ寒いよ！？」

健「マジで凍えそうだった…」

風「それはまぁ、大変でしたね」

あー…なんか、今のグッときたかも

「大変だったね」と受け止めてもらえたことに安心感を覚えて、不思議と元気になってきた


よし！もう、大丈夫！

大丈夫、大丈夫！！




健「いただきます！」

風「いや、急にむちゃくちゃ元気やん(笑)」

弁当を食べながら、次の打ち合わせの事前の話し合い

打ち合わせで何を話すか、順番を決めておいた方がスムーズだからね



風「この仕事の反省もしなきゃなー」

健「じゃあ、それは最初にやろっか」

風「ん。あと…」



ぎゅるるる…


健「…っ、」

え、ちょっと、待って

なんか、急に…お腹が痛い


え、なんで、、

あっ冷えた…のかな




ギュルルル…

健「うっ、、」

待って、ほんとにめちゃくちゃ痛い



「じま、、なかじま、中島さん、」

健「え、あごめん。何だっけ？」

風「また今、自分の世界に入ってたでしょ(笑)」

菊池は、いつもみたいに話を聞いてなかっただけって思ってるみたいだけど…

お腹痛すぎて、話が全く入ってこない…



ギュルルル…ぐるるる…

健「ふぅ…、」

あ、ヤバい

ほんとに痛い…




風「で、この打ち合わせが…」

健「菊池！」

風「え、はい」

健「ごめん、その話あとで聞かせて！
ちょっと、トイレ行ってくる」


菊池は突然のことに唖然としていたけど、そんなの気にする余裕なくて


勢いよく立ち上がって、楽屋を出た

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