シェアハウス物語17

So Sick【N.K.】 ページ45

N.K.side

「じゃあ次の質問はー…」

月に一度のジャニーズ誌の撮影は、慣れたスタッフさん達だからアットホームな感じですごく好き



テンポよく、尚且つファンの子が喜びそうな回答を考えるのも楽しいし

「健人くん、それ好きだねー」

健「ごめん、これめっちゃ食べてる(笑)
すっげぇ美味い、これ」

差し入れは美味しいし(笑)


月に一回会うから好みも知ってくれてて、俺らが好きなものを用意してくれる

だから、ついつい食べ過ぎちゃう




「…よし、オッケー！健人くん、取材終わり。
撮影行きましょう」

健「はーい、お願いします」

取材が終わって、次は撮影


聡「けんてぃー、お疲れ様！」

撮影現場に行く途中で、聡ちゃんとすれ違った


健「おぉ、お疲れ。撮影終わった？」

聡「うん！あそこのスタジオで撮ってたの！
今から取材」

今日は、メンバー5人の撮影がそれぞれバラバラ


健「そっか、取材頑張れよ」

聡「うん！」

聡ちゃんが撮ってたスタジオが空いたなら、俺もそこかな？


…と思っていたんだけど、前を歩くスタッフさん達はそのスタジオを通り過ぎた


…あれ？

このスタジオじゃないの…？



不思議に思いながらも、スタッフさん達に連れられて、どんどん歩いていく

色んなスタジオを次々に超えて、最終的にたどり着いたのは

「よし健人くん、今日ここで撮るね」

健「え、あっはい！」

極寒の屋上だった


まじか、外か

…寒い…



健「…っ、」

「ごめんねー、寒いけど頑張ろうね」

健「大丈夫！」

屋上は寒いうえに、この雑誌は4月発売だから俺はシャツ1枚の格好

めちゃくちゃ冷える…

なんか、ほんとに寒い…



さっきの取材現場が温かかったから、余計に寒さを感じる



「よし、もうちょっと笑顔でー…いい感じ！」

震えそうになるのを必死に堪えながら、笑顔をつくって



「オッケー！お疲れ様！」

健「ありがとう、ございましたっ、」

撮影が終わった頃には、体の芯まで冷えきっていた

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