シェアハウス物語17

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N.K.side

ステージから落ちた時、真っ暗な奈落の底に突き落とされたような気持ちになった



ガンッ！！

健「痛って！！」

ガツンと右上に強い痛みが走って、明るい世界から一転して、周り一面真っ暗



「中島さん！！」

「大丈夫か！？」

血相変えたスタッフが駆けつけてきて、初めて自分の身に何が起きたのかを冷静に把握した


落ちたんだ

ステージから



勝「けんてぃー！！」

マリ「大丈夫！？」

メンバーみんな慌てて駆けつけてくれたみたいで、迷惑かけちゃって申し訳ないなと思う



健「大丈夫だよ。ごめんな、心配かけちゃった」

マリ「びっくり、した、っ、」

健「マリウスがそんな顔するなよ〜！
俺は大丈夫大丈夫！！」

マリウスがすでに半泣きで

安心してほしくてニコニコと笑って、マリウスの頭を撫でた



実際、痛むのは右手だけだしこれもただの捻挫だと思う

だから、全然大丈夫

こんなのへっちゃら！




聡「風磨くん、連れてきた！！」

打ち合わせ中だった菊池を聡ちゃんがわざわざ連れてきてくれた


ほんと、みんな大袈裟だな〜

俺は大丈夫！！



健「打合せ中じゃなかったの？ごめんねー、心配かけちゃったよね」

風「えっ、」

健「わざわざ来てくれてありがとね」


誰にも心配かけたくなくて、ニコニコと笑い続けた



この後、念の為病院に行こうって事になってマネージャーと病院へ


「うん、問題ないですね。捻挫だと思います」

健「………」

「…中島さん？」

健「あっ、っすいません！ありがとうございました！」

ただの捻挫

大した怪我じゃないし、全然大丈夫



でも、何回「大丈夫」と心の中で自分を鼓舞しても


健「……っ、」

手の震えだけは、治まらなかった

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